花嫁様の地毛結い日本髪へのこだわり。
Text by Mieko Ooki ブライズビューティ・ビーセレブ
今和装で結婚式をあげる花嫁様に話題をなのが、自分の毛でかつら
と同じ、文金高島田を結い上げる地毛結いです。
わたしには婚礼美容師として、どうしてもやりたいことが
ありました。
それは、日本女性の永久のあこがれ、文金高島田に白無垢の花嫁様
をつくること。
そして文金高島田はかつらではなく、花嫁様が婚礼の日まで伸ばした
自分の長い髪で高島田を結い上げること。
憧れの地毛結い日本髪は特に本物にこだわりました。
日本古来からある和ぐし、びんつけ油、元結、こてなど
レッスンにレッスンを重ねながら、やっと3年前ぐらいから
プロの仕事として皆様に喜んでいただけるようになりました。
和装で結婚式を挙げるカップルは以前よりもだいぶ増えてきています。
でもかつらは重い、似合わない、窮屈、高価という負のイメージで
だんだん敬遠されているようです。
それでも、かつらを選ぶ花嫁様はかつらに抵抗がなく似合う方か、
日本の伝統にそった結婚式がしたいと思っている方が大多数です。
以前は似合っても似合わなくても和装はかつらをつけるものという
選択肢しかなかありませんでした。
でも今の和装は今までのかたちにこだわらず、洋髪に白無垢、引き
振袖、色内掛けの和装花嫁様がだんだんふえてきています。
それは自分のイメージをこわさない、らく、リーズナブルといった
要素があるからです。
ただ、本物志向の大人の花嫁様が増えてきた昨今。。
婚礼を楽しいイベントとしてよりは、きちんと日本の伝統にもとづいた
セレモニーとしてとらえ、そのなかで最高に美しく自分らしくという
思いがあります。
かつらの文金高島田だけではなく、地毛結いの文金高島田
という選択肢、またフェイスラインだけ自分の毛で結い上げる
半かつらという選択肢もあります。
自分の毛で結い上げる日本髪は技術的にもかなり高度なものです。
だからこそ、花嫁様の一生に一度のはれの日を飾ってあげたい気持
ちでいっぱいです。
ブライズビューティ・ビーセレブ