携帯と小説の関係

よく考えたら携帯電話の普及で、小説に多大なる影響を与えてるんですよ。
　
例えば、最近の小説は、携帯電話が頻繁に出てるでしょ。現代劇を書く上で、携帯電話を出すのは必須になってます。だから、登場人物たちは、頻繁に連絡を取り合える。だから、クライムサスペンスなどでは、効率よく犯罪を遂行できるようになった。恋愛ものなどにも影響しているだろう。（携帯チェックで浮気発覚みたいな・・・）
　
でも携帯電話がまだ普及してなかった1997年以前(一概に断定はできませんが…)の小説では、物語に携帯電話が出てこない。だから、登場人物たちが、連絡を取るのが、自宅にか会社に電話するという手段を取っている。それ故に登場人物たちのすれ違いなどが描かれている。
　
じゃあもし今携帯が普及してなかったら、今ある小説の（歴史小説、ＳＦ、ファンタジーなどを除く）物語は存在しなかったわけです。携帯ありきのストーリーなんかはそうです。そう考えて小説を読むと、ここで携帯がなかったら、どういうストーリーに変わってたやろと想像するようになりました。
　
『リング』なんてそうです。連絡がうまく取れなくてすれ違うシーンがあるんですが、もし携帯があれば、情報交換もスムーズに行えて、結末も変わってたんやろなぁと。
　同じ物語だけど、携帯があったバージョンとなかったバージョンを所収した作品あればおもしろいなぁと思いますね。