JUNZO サックス ターミナル

ジャズサックス奏者藤田絢三の
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上達の秘訣3

2015-08-18 10:48:08 | Weblog

今年も高校野球が名勝負を繰り広げています。

球児たちのひたむきなファイトに、エネルギーをもらった方も少なく無いでしょう。

球児のパフォーマスを見ると、選手の体格の差を感じます。そして活躍している選手のほとんどが、下半身がしっかりしている。体のキレがいい。という2点が浮き彫りになっているような気がします。もちろん技術や戦術も大事であり、見逃せないポイントですが、やはり、まず体があっての技術や戦術のように思われます。

 これって、サックスと一緒だなあって感じます。いえいえ、体っていっても演奏者の体そのものの話ではありません。

球児の足腰の強さはサックスの音そのもの。しっかりとした腹式呼吸の力強い息で管体を響かせ、倍音のバランスの良い遠鳴りした音。

これこそがサックスの演奏の足腰にあたるんじゃないでしょうか。また、ただ太い音色というだけではなく、芯があって、輪郭もある。状況によっては、スピード感も表現できる。それがキレ。

パフォーマンスのすぐれた球児たちが、走り込みや、様々なトレーニングの積み重ねによって培った体。それは安々と手に入ったものじゃないハズです。サックス奏者のとっての理想の音、それもまた、創意工夫の練習を集中して、長い時間やり抜いて初めて得られるものです。

その上でのメロディーなんです。

ロングトーンといっても、個人練習の中でうまくやれている生徒は少ないように思います。

演奏の足腰を鍛えるために、ロングトーンをより大切に、できるだけ長い時間行ってください。

その方法、注意点などについて、また次回述べたいと思います。