順天堂の前を経由したら、飯田橋と市ヶ谷で渋滞に巻き込まれ、11時を5分過ぎてしまいました。途中で携帯から電話を入れておいてよかったです。そしてパーキングへ入ります。有料になったので、覚悟はしていましたが、30分500円・・・高いです。隣のコインパーキングは20分200円。次は隣のコインパーキングに入れるかもしれません。2階へ上がると、『ゲッ、混んでる』。座る場所も見当たりません。後から分かったのですが、区の検診も受け付けているので、混んでいたのかもしれません。蟷螂の場合は予約していたのですぐに名前を呼ばれて採血、心エコーとささっとスケジュールを終えました。
そしてウェイティングです。壁の診察ボードを見ると、
『えっ、渡邊先生の名前がない!』
蟷螂の傷だらけのハートが狼狽えます。やっぱり切った先生に診てもらいたいですね。1年に二度しか来ないのですから。しばらく待っているとボードが切り替わり、渡邊先生の名前が現れました。手術と診察、部下の教育と忙しい先生の名前を拝んだだけでもありがたく、そのうえ診察していただけるとなれば…でも、待ちました。
ひたすら待って待ちくたびれ、同行した同居人がブツブツ口を動かし始めたころ、名前を呼ばれました。その時点で2時間経過。パーキング代が気になります。
そして診察室の前で待つこと30分、蟷螂の前に入った患者が長い。次は隣の人かなぁねなどと考えていると、前の患者が出てきました。体格のいいひとでしたが、直感で『あ、この人手術だ』とわかりました。
そして蟷螂の名前が呼ばれて診察室に入ります。
『逆流はゼロです』
先生は一度うなづきました。
『ありがとうございます』
蟷螂は渡邊先生の前だけは、小学1年生が先生の前にいる気持ちになります。
『先生、脳に出血があるといわれて驚いています』
近所の総合病院の検査結果をプリントアウトしてあったので先生の前に提出しました。
『イグザレルトは』
『今、飲んでいません』
『じゃあ、データをお預かりして』
持って行ってよかったです。すぐにバッグからCDを出してお渡しします。
『睡眠時の脈拍が40台前半まで落ちます』
『じゃあ、すぐにホルター心電図を手配してみます』
でも、今日、あいているホルター心電図がないということで、総合病院で撮ってもらうことにしました。
『週末ハートカルテ、終わってしまって残念です』
『TBSまで毎週いっている時間がなくって』
やはりda Vinciに保険が適用になったから、忙しくなったのでしょう。
『あの、テーマソングの曲名は?』
『いや、聞いたことがないんですよ』
えっ、聴く暇もないんだ。そんな先生に時間を割いてみてもらえたことに、駐車場の料金も、待たされたことも吹き飛びます。
『では、次は6か月後に』
そう言って診察室を辞すと、前のソファーは満員で、待ちくたびれた老人が居眠りをしていました。
気になったのは患者の数に対するスタッフの人数です。1階の受付も人がいなくなったし、ガードマンもいなくなりました。保険が適応になって厳しいのでしょうか。蟷螂が入院した時に入った特別室も一泊75000円!それでもda Vinciが保険適応になって10万円程度で手術を受けられるのですから10日間程度の入院でも75万円です。入院費がコミコミの自費の手術代380万円に比べれば・・・
それでも渡邊先生に執刀していただいて蟷螂は幸せ者です。
駐車場の代金は3000円と、浅草の蟷螂のテナント横にあるコインパーキングの祝祭日時並みでした。
帰り道は空いていて、家まで50分でした。でも、疲れました。
定期健診で何ごともなくよかったですね。渡邊先生との遣り取りを伺っていると、蟷螂さんが如何に信頼なさっているかが分かります。睡眠時の脈拍まで気に差なっているのですか? 私の場合はペースメーカーが管理してくれています。保険適用外で費用は掛かったものの、当時da Vinciが保険適用だったとしたら、蟷螂さんはニューハートへ行かなかったかもしれませんよ。お金と命、重さを比べる訳にもいきませんが、ご自身の選択は間違っていなかったと私などは思っています。