花里真希さんの『あおいの世界』を読みました❗️
図書館の今月の推薦本棚にあったので、子どもたちに読んでほしいと思い、借りてきました😊
息子はとりあえず80ページまで読んだらしいです。
ムスメっ子は、『ママが薦める本を3冊も読んだから』と言って読んでません。
この本は、ちょっと空想癖のある小学生五年生の少女あおいが父親の転勤でカナダの学校に転校することになり、言葉の壁や文化の違いなどを通して成長する物語です。
『空想癖』というと、映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を思い出してしまいます。最後まで観れずに途中で映画館を出たのは、この映画だけです。
話題作ということで観に行ったのですが、当時の私には耐えられませんでした…
あれから20年以上の年月を過ごし、今なら最後まで観られるのでしょうか?でも、観たくないかも…
なので、『空想癖』という言葉に苦手意識を持っており、この本を読み始めるのに少しの勇気が必要でした。でも、装画の中島梨絵さんの絵がステキで、児童書だし、カナダの学校というのにも興味が湧いて読むことができました。
読後は爽快で♫
『Everything will be OK in the end.』
ってステキな言葉だなぁと。
洋楽の歌詞に『Everythin is all right』というのがあって、いいなぁと思っていましたが、『Everything will be OK in the end.』は、さらに素晴らしい言葉。
「全部の話はハッピーエンドなんだよ。ハッピーエンドじゃない話は、本当はまだ終わってないんだよ。本当はもっともっと話が続いてて、最後にはハッピーエンドになるんだよ」
「どういうことを選んでも最後はハッピーエンドだよってことなんだと思う。〜どっちのほうが幸せかっていうのはわからないけど、きっと、どっちでも幸せになれるんだよ」
さらに、カナダの学校の様子も♫
『オレンジシャツデー』というのがあって、これは、ファースト・ネーションの子どもがおばあちゃんからもらった新しいオレンジ色のシャツを、レジデンシャル・スクールの初日に着て行ったんだけど、取り上げられて返してもらえなかったことを忘れないようにしよう、この日はみんなでオレンジ色のシャツを着よう、との趣旨があるそうです。
本の中のあおいと同じように、私も??がいっぱいです😅
文中では、ちゃんと説明されているので、とても勉強になります。
ファースト・ネーションは先住民のこと。
レジデンシャル・スクールは、キリスト教の全寮制の学校で先住民の子どもたちは、学校にあがる年齢になると、無理やり親元から引き離されて入れられ、白人社会の言葉とか風習を身につけさせられたらしいです。
この前、読んだアイヌと重なり、涙腺が…
ティッシュ片手に本を読むママを見て、息子は「また泣いてる。なぜそこまで泣ける?」とあきれてました💦
また、『ピンクシャツデー』というのもあるそうです。『アンチブーリングデー』いじめに反対する日。これは、学校にピンク色の服を着て行った男の子が、ゲイだといじめられるようになったのを知った二人の上級生がピンク色の服を75枚買ってきて、みんなに着てもらおうと計画して、メールなどで呼びかけ、校門の前で配ろうとしたら、みんな既にピンク色の服を着ていて、学校中がピンク色になった。そして、その子に対するいじめはなくなったということです。
お母さんが骨折する事件を通して、家族の成長も描かれています。
親友のアディソンとのショートストーリー共作?合作も素晴らしくて✨
前向きになれる、素晴らしい本でした😊
将来、海外で生活するかもしれない多くの子どもたちに読んでほしいです。大人にもオススメです♪
ムスメっ子のお友達に帰国子女の子がいて、ムスメっ子はとてもいい影響を受けてます。なので、ぜひムスメにも読ませたいと思います☺️
母は、奥の手『ゲーム時間延長』を持ちかけて読ませてます🤣
例えば、『この本を読んだら、1時間(または30分)延長するよー』と🤣
あ、あと大切なテーマだと思われる『ふつう』についても考えさせられます。
みんな違ってみんないい、ですよね☺️