『チョンキンマンションのボスは知ってる〜アングラ経済の人類学〜』
小川さやかさん著
新聞記事に「今、読んでおいたほうがいい本」として紹介されていたので、読みました😊
一攫千金を夢見て香港に集まるタンザニア人の日常、ビジネス方法が描かれています。
香港でタンザニア組合を作って、誰にでも訪れうる不幸を助け合っているそうです。
あるタンザニア人が亡くなったときに、チョンキンマンションのボスは、『死はみなが通る道であり、先に逝ったメンギを自分のことのように考えて欲しい。残された者で力を合わせて彼(遺体)を帰国させるミッションをやり遂げよう』と呼びかけました。
異国の地で命を落としたとき、遺体を母国の家族のもとに帰すことが、これほど大変なことなんだと初めて知りました…
そのミッションを遂行する前に、『メンギとの思い出について語りたいメンバーはいるか?』とボスが尋ねると、一人またひとりと思い出を語るコミュニティが温かくて、、、😭
筆者は、
「『誰も信用しない』ことを掟とする世界で、誰にでも開かれた互酬性を基盤にしたビジネスモデルと生活保障の仕組みを同時に構築する彼ら。絆の強調、他者への配慮と他者と関わることの面倒くささ、様々なな局面で袋小路に入ってしまった日本。このエッセイによって、香港で生きるタンザニア人の生き様と彼らの織りなす経済のしくみを読み解いていくことで、私たちの未来を考えるヒントを提供できたら…』
と書いてます😊
私は、生きることの前提に『自由』『遊びと仕事』『無理しない』『ゆとり』『ついで』がある彼らの生き方のいいとこ取りをしたいと思いました😆
逞しくて強かな彼らの生き方を知ることで、私も何かしら成長できるかしら?
『いまをいきる』‼️そこに繋がるのかと感じました✨