『母さんがどんなに僕を嫌いでも』
歌川たいじさんの本です。
このタイトル、どこかで聞いたことあるような…と思って気になり、図書館で借りてきました。
昨日の夜に娘や息子に、『こんな本を借りてきたよー』と紹介したら、早速息子が字の練習後に読み始めました。
1時間と少しくらいかな?あっという間に一気に読んでしまいました。止まらないって感じで。
どうだった?と聞くと『おもしろかった』と一言。
まだ読んでない私は、読んだ後に色々話そうと思って、それ以上は聞きませんでした。
今朝、時間を取って読みました。
涙腺崩壊😭
歌川さんは50代かな?
虐待が見過ごされていた時代、見て見ぬふりをされていた時代があったんですね…
大好きな母からの虐待、でも親を庇う子どもの気持ち…
施設で出会った大島くんは、大人になれなかった…
読んでてツラいところも。
角川つばさ文庫版なので、ライトに描いていると思うけれど、ツラいです。
息子が前に『親が子どものこと大好きなのは当たり前でしょ!』と無垢に言っているのを聞いて、私は幸せを感じたのですが、これを読んだ息子がどう感じたのか知りたいです。
娘はどうだろう…
息子のように無垢に親の愛情を感じているかは疑わしいのですが、、、ぜひ読んでもらいたいです。
「『ぼくはブタじゃない』って言って」
という、ばあちゃんのお願いも涙腺崩壊です。本当に心の優しいおばあさんです。
キミツさんとのやり取りも、本音を言い合える関係ってステキだなぁと。
大将とかなさんもステキな人たち。
人の弱さもしっかり描かれていて、そこからどう前に進むことができたのか、やはり誰かに聞いてもらうことって大事なんですね…
人は一人では生きられない…
後半、お母さんとのやり取りから歌川さんの思考の過程を知ることができて、人として尊敬します。
私が歌川さんならできないと…
文中に、
『「子どもが変われば、親も絶対に変わる」僕はこの言葉にぜんぶのチップを張ったんだと、自分に言い聞かせました』
とあるのですが、この決意、ブレない芯を持つことが大切なんだろうなぁと。色々なことに通じることなんだと思いました。
あと、『愛情と理解』
『人と人の間には、時として愛情よりも理解のほうが大切だったりするときがあります』
『理解っていうのはね、気づいたほうからするものなんだよ。理解が必要だって気づいたほうからするものなの。そうじゃなかったら、理解しあうなんて永遠に無理じゃん』
はい。胸に刻もうと思います🙏
『人生が変化していくことに、抗うことはできないんです。去っていくものに手をふりながら、訪れるなじみのない新しい日々を受け入れていくしかありません。しかたがないのです。時間はすべてを変えていくんですから。今まであったものがなくなって、なかったものがあらわれる。それが時間なんです。そして、命とは時間そのものなんです。』
この文もステキだと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます