
6月になると、海外旅の思い出がいくつ
か蘇ります。
1976年6月(41年前)、私達は
羽田からアンカレッジ経由でロンドン
まで飛びました。
初めての海外旅行です。
ロンドンの街は緑がとても豊かで、
遠くから来た旅人に深いやすらぎを
与えてくれました。
パリはうって変わり、あわただしく
ファッショナブルで、光に満ちた、
よそゆきの街といった印象でした。
1989年(28年前)といえば、
天安門事件やベルリンの壁崩壊といった
歴史的出来事が相次いだ年ですが、6月
私はあるプロジェクトの一員として、
モスクワへ飛びました。
朝、ホテルの部屋の窓を開けると、川の
向こう岸にある深い森の中から、少年
少女たちの澄んだ歌声が聞こえてきま
した。
そして5年前の2012年6月、ツアー
でトルコを周遊しました。
トルコの面積は日本の約2倍。
西半分2800kmをバスで回りまし
た。
イスタンブールートロイーアイワルクー
イズミールーエフェソスーパムッカレー
コンヤーカッパドキアーアンカラー
イスタンブールという行程です。
今回は旅の最後、イスタンブールを回想
してみました。
イスタンブールその1
イスタンブールは長さ約30kmの
ボスポラス海峡で、ヨーロッパとアジア
に分かれます。

川のような海峡は黒海へ抜け、ロシアや
中央アジアに通じ、マルマラ海からは
エーゲ海をへて地中海に出ます。
世界中の文化が海峡に流れこみます。

この街で生まれ育ったオルハン・パムク
は自伝的随想「イスタンブール」でこう
記します。
「潮流の強い海峡を力強く進む旅人は、
ひどく混んでいる町の汚れや煙や騒音の
真ん中にいるとき、海の力が自分に移っ
たことを、そしてこの人ごみや歴史や
建物などの中で、なお一人で、自由に
立つことができるのを感じる」
ブルーモスク、正式名はスルタン・アフ
メット・ジャーミィ。

トルコを代表するイスラーム寺院、旧市
街の観光の中心となっています。

1616年にスルタンアフメット1世に
よって建造されました。
オスマン朝建築の傑作のひとつといわれ
ます。

内壁を飾る、2万枚以上のイズニック
タイルは青を主体としてさまざまな文様
を組み合わせています。
(続く)
ブルーモスクのモザイクはきっと美しいでしょうね。
昔、スペインでイスラーム建築のモザイクの美しさに魅了されましたが、なぜ魅入られるか、そのすばらしさはなぜ?
特にヨーロッパは!
1980年に、はじめてのパリ、ローマ、マ
ド、リード、アテネの旅は、
今でも、心の宝石に。
旅日記にふとそんな感慨に
ひたりました。
憧れの地でしたね。
見るもの、聞くものどれも新鮮で
感心したり、びっくりしたり・・・・
今では、日本に大勢の外国人が来る
ようになるなんて想像できなかったです。