
松山その2
子規堂を出て再び市内電車で大街道
まで。
「坂の上の雲ミュージアム」の看板を
目印に萬翠荘(ばんすいそう)まで歩
きました。
坂道を上がっていくと、「漱石最初の
下宿跡」の立札がありました。
明治28年4月英語の教師として松山
中学校に赴任。ここにあった家老屋敷
のはなれに下宿しました。
「眺望絶佳の別天地」と子規に自慢し
ていたそうです。

(萬翠荘)
萬翠荘は、1922年(大正11年)旧
松山藩主の子孫にあたる久松定こと伯爵
が別邸として建てたものです。
(萬)よろず(翠)みどり(荘)やかた
”松山城の麓の緑の森の中に佇む邸宅”
という意味だそうです。
陸軍駐在武官としてフランス生活が長か
った定こと伯爵好みの、純フランス風の
建物は、当時最高の社交の場で各界の名
士が集まりました。

(大広間)
茶色を基調とした大広間には、豪華な水
晶でできたシャンデリアがあります。
暖炉は大理石製。暖炉の上には「ベルギ
ー製の大鏡」が取り付けられています。

(踊り場とステンドグラス)
踊り場のステンドグラスは平成22年文
化財調査の結果、木内真太郎の作品と分
かりました。

萬翠荘は戦後、米軍将校宿舎、家庭裁判
所、県美術館分館と様々な変遷をたどり
ました。

(愛松亭)
夏目漱石が2ヵ月余り下宿した「愛松亭」
(松山市一番町)の跡地には、2017
年10月漱石珈琲店「愛松亭」がオープ
ンしました。
漱石の写真や書籍がおかれたクラシカル
な和風の店内で、ゆったりとコーヒーを
楽しみました。
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