ジャン・リュック・ゴダール監督が
9月13日、91才で亡くなりました。
「勝手にしやがれ」はゴダール監督の
長編デビュー作。脚本はトリュフォー。
1960年に公開され、フランス・ヌーベル
バーグの端緒になり、世界の映画作家に
影響を与えました。
シャンゼリゼ大通りで、Tシャツにジー
ンズ、ショートヘアでニューヨーク・ヘ
ラルドトリビューンを売るジーンセバーグ
の姿が印象的でした。
ジャンポール・ベルモンドの演じた役は
南仏で警官を射殺して、パリの街をさま
よい、恋人に裏切られて死ぬチンピラで
す。ベルモンドが全身で表現する軽快な
ニヒリズムが新しい時代と新しい人間像
を体現していました。
ゴダールとベルモンドの共同作業の頂点
が1965年公開の「気狂いピエロ」で
す。フランス映画界を代表するスターと
なったベルモンドも、昨年9月6日、
88才で亡くなっています。
ジーンセバーグは「悲しみよこんにちわ」
のセシルカットでコケティッシュな魅力
をふりまき、「勝手にしやがれ」で
ヌーベルバーグの女神となり、天使と
悪魔の両面を合わせ持った女優として、
世界中を魅了しました。
しかし、1979年9月8日、パリの
自宅付近に停車中の自動車の中で死体
として発見されました。死因は不明。
享年は40才とのことです。
セバーグは37本の映画に出演。3度
結婚。かつての神話を凌駕する作品に
到達できず、1960年代後半には
黒人解放運動にも関わり、FBIや
メディアに追い詰められ精神的疲弊
の極で、突然の死を迎えました。
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