おばぁ第二章
去年のコロナがピークの時、おばぁが右大腿骨を骨折した
手術をし、ボルトで固定をしてもらった
そこから大変な一年のスタートとなる
おばぁは認知症だ
骨折したことも、手術したことも理解できない
ましてコロナで病院に面会に行けないことも理解できない
さあ、もうお家には帰ってくることは無理だろうという空気が流れていた
そこで白羽の矢が立ったのがぴーだ
なぜならおばぁはぴーの言うことしか聞かない
ぴーはお家をほったらかして帰省した
ぴー「みなさーん、知ってます?年寄りが骨折した場合
リハビリは老健施設で行われる、だが認知症のある患者は
なかなか受け入れてもらえない、
コロナも重なり入院先がなかった」
そこでぴーは鬼となった
病院に入院出来る期間は90日と決まっている
その間も面会は出来ないはずだった、が、ぴーは病院で粘った
病院が1日15分なら面会可能とお達しがでた
おばぁはとにかく知らない人を嫌がる
ぴーは毎日通い、リハビリのお兄ちゃんを良い人だと言い聞かした
最初は暴れて行かなかった、毎日繰り返すことによって
認識する様になった、そこからは毎日15分汗をかきながらリハビリさせた
そしたらサポーターをつけて歩けるようになっていった
つづく