栃木県の高根沢町と那須烏山市を結ぶJR烏山線。
このたび2025年3月15日のダイヤ改正により終点の「烏山駅」が駅員無配置駅(無人駅)となりました。
旧国鉄時代より、かろうじて「赤字83線」にも選定されず、ずっと地方交通線(ローカル線)として存続しておりますが、線区別の収支では赤字であることには変わりなく、幾度となく廃線の危機を乗り越えてきているJR烏山線。
2014年には「蓄電池駆動電車」アキュムが導入されるなど、JRも存続に向けて改善してくれています。
今回のJR烏山駅の無人化も、収益改善の一環となります。
無人化になるデメリットは大きいです。
ですが、地元・那須烏山市も、ただ無人化になってしまったものを放っておくことは許されません。
逆に言えば、市が無人化となった駅と真剣に向き合うことによって、新しい駅の在り方が見えてくる。
そう思っています。
金をかけろ、っていてるわけではありません。
駅を有効に活用するチャンスって言っているのです。
・・・・そんなことを感じながら
2025年3月14日、仕事の終わりに私は那須烏山市へ。

ちょうど駅に着いたときは、アキュムが宇都宮方面から入線してきていて、駅前には送迎の車が列をなしていました。




明日から使われる「乗車証明書発行機」が設置されていました。


この時、待合室には5人くらいいて、どう見ても(私を含め)鉄道マニアの匂いがする人々ばかりがいました。



つい先日まで並んでいた、JRのキャンペーンのパンフレットはすべて撤収

この日で「烏山駅の入場券の販売が終了」するので、記念に買ってみる。


ちなみに、隣の指定席も買える券売機には一人のマニアがずっと切符を複数枚買い込んでいて、なかなか動かないので約10分くらい後ろで待つことに。

その間、ほかのものを撮っておきます。




・・・で、ようやく動いたので、もう一台で入場券を買います。





空いている待合室のイスで・・・







この日で使えなくなる券売機です。




もちろん無人化に伴い、駅のスタンプも撤去となります。




何回押したか覚えてませんが、記念に押しておきました。

マニアさんが代わる代わる切符を買います(それも複数枚)

今停まっているアキュムの後に最終の1本があります。
券売機はあと1時間ちょっとで役目を終えます。





入場券を買いましたので、ホームに入場します。

決して駅が無くなるわけではありませんが、いちおう撮っておきます。




アキュムも変わりません






駅のトイレもこの日で使えなくなりました。











いよいよ20時17分発、宇都宮行きが発車しますのでホームでお見送り。

運転手さんのところに駅員さんが近寄ってゆき、声を交わしました。









駅員さんは駅員事務室へ。
ホームには私一人になりましたので、改札の外へ。

駅員さんから「無効印」を押してもらい
そのあと・・・

「記念に」とバッジをいただきました。


さっきまでいたマニアの人々はいつの間にかいなくなっていました。





























・・・・・・・・・・
そして
いよいよダイヤ改正の2025年3月15日。
また仕事帰りに烏山駅に立ち寄ってみました。




棚は撤去され・・・







スタンプも撤去され・・・

駅員事務室は閉ざされ・・・

券売機も隠されていました。



この日から「乗車証明書」を取って乗車することになります。




まだ引っ越しが終えていないようで、事務室は電気がついていました。


駅のトイレも封鎖されました。



乗車証明書です。




駅のすぐわき、交番の隣に公衆トイレがあります。

暗いですが、止まっている車の奥にトイレはあります。
・・・・・・・
烏山駅は無人化されましたが、JR烏山線も烏山駅もいままでと変わりません。
決して無くなったわけではありませんから。
地元としては、これからもただ見守ってゆくだけです。
ただ個人的には、市や民間団体が駅を借りて「委託駅化」することもありかと思います。
駅に人が集まる「何か」を今一度考えるきっかけに無人化がなればと考えております。