5月5日、こどもの日。
長くいただいた連休も、いよいよ終わりに近づいてきました。
「今年はどこへ行こうか」
毎年、ワクワクする議題ではありましたが
近年は歳をとってしまったせいでしょうか、若い頃のように「明日、北海道に行ってくる・・・」そんな無茶ぶりはすっかり失せてしまいまして
まだまだ行きたい県外のスポットはあるのですが
その「どうしても行きたい」意欲が、なぜか沸き上がりません。
・・・でもね
家でグウタラしたい、という人間ではなくて
やっぱり、出かけたい!
・・・じゃ、どこ行く?
日帰りで、この時期にピッタリな場所・・・どこだろう?
「あっ!」
そうそう、歩くのもいいし、自転車に乗るのもいいか。。。
別にクルマなら毎週出かけているし、わざわざ混雑するときに遠出する必要もないしね。
思い起こせば、4月の後半の休日は
午前中こそ太陽が現れましたが、午後には「雷雨」・・・そんな日がありましたよね?
朝の天気予報で「荒天になるかも」・・・そんな日は、歩きも自転車も強引にやるわけにはゆきません。
結局、クルマでは彼女と出かけはしましたが
自分一人で「チャレンジ」することはなにもできていませんでした。
・・・
「今日は大丈夫だ」
天気予報をチェックして決断を下したのは
5月2日火曜日でした。
「自転車」で「地元をサイクリングする」
ふらっと沸いてきた感情でした。
目的地は一つ。
以前から、下見はしていたものの、なかなか実行に移さなかった場所。
「巻川サイクリングロード」を走ること。
この「巻川サイクリングロード」
「旧大田原市にあるサイクリングコース」なのですが
「はっきりいって知名度ゼロ」に近い物件。
歴史は古いのですが
イベント的なものを開催した気配が感じられない。。。
栃木県は今年、ツールドとちぎ等自転車の大会が続けて開催されています。
那須高原でも「ロングライド」は順位を競わないサイクリングイベントとして定着していますし
「自転車の県」「自転車の街」をアピールしつつあるようですが
「ちょっと待って!」と言いたい。
前にも記述しましたが
自転車はロードサイクルであったり、サイクルウェアを身にまとい長距離を攻めること・・・それだけがサイクリングではないことを
今一度、強調させていただきたいと思います。
自転車は、通勤・通学・買い物・・・
誰でも身近に足となる乗り物です。
栃木県は車ひとり1台の当たり前の地域ですから
なかなか免許を持っていて、週末はロード・・・という方ばかりではありません。
自転車ブームに乗って、ロードの所有率も高くなり、どこでも走る姿を見ることができることを考えると
昭和のころに比べれば「スポーツサイクルがより身近に」なったことは事実かもしれません。
しかしながら
ロードサイクルはウェア等を合わせれば「ぜいたくな趣味」であることに変わりはありません。
だれでもできるものではないのです。
これはスマホの写真と一眼レフ写真の違いと同じで
趣味としてのサイクリングには「よりいいもの」を選ぶ傾向があるのは当然のことであり
「なんとなく、ちょっと乗りたい」というママチャリとは「同じ自転車であっても同列に扱うことはできない」のです。
しかしながら
だからと言って
「ロードサイクル」と「ママチャリ」は別物として扱ってほしくはない・・・僕はずっと思っています。
学生時代にママチャリで笑われながら1日100キロくらいのサイクリングはやってました。
歩道のない狭い道を自転車を押して歩いていたら、後ろから来た軽ワゴンのご主人に「乗せてあげましょうか」なんて声をかけられたこともありました。
クルマに邪魔にならないように、退避しながら、押して歩いていた時のことなんですけど
ママチャリは重くて速度が上がらない分、
ウォーキングに似た感覚で風景を味わうことができるのです。
ロードサイクルなら、ある程度速度も出ますし、車との波に乗れれば
邪魔になることはないですし、通りがかりの車に声をかけられることなど、ほとんどないはずです。
ママチャリで
クルマや歩行者の邪魔にならない「マナー」と「ルール」は習得してきたつもりです。
あこがれのロードサイクル「サルサ」は買うことはできなかったけど
ママチャリでも自転車の楽しさは知っているつもりだし
ロードサイクルのみなさんと交わりたいとも思っています。
けど
現実は・・・厳しいです。
「ママチャリでサイクリングしてると笑われる現実」
例えば「ママチャリで日本一周」だったら・・・話は別ですけど
地元を50キロ100キロ、ママチャリでサイクリングしたところで
冷笑されるのがオチ。
口に出して言えたものではありません。
※もちろん、自慢できるものではないので、黙ってますけど・・・
・・・そんなママチャリに対する見方を変えてもらいたい!
・・・というか
「もっと身近に、誰でも自転車で旅をできる環境をつくりたい」
そこが僕のテーマ。
ママチャリでもロードサイクルでもMTBでも・・・
休日には家族でサイクリングロードを走る光景が当たりまえになったらいいな・・・
そんな願いがあります。
別にロードサイクルを敵対しているわけではなく
「まずは、もっと下地を整えてから自転車の街を謳うべき」だと思うのです。
大会だけ誘致すれば「自転車の街」というのは早計。
サイクルスタンドの設置、サイクルマップの発行。。。
これはあくまでも「スタート台の下準備」にすぎません。
那須ではサイクリング協会が発足したと聞きました。
どんなものを描いているのか・・・関心を持っていますが
やはり「高価な趣味」であるならば
底辺までの広がりは限界があるはずです。
素人な僕がとやかく言うべきではないのですが
とにかく自転車の輪が広がってゆくことを切に願っています。
・・・・
話はながくなりましたが。
旧・大田原市にはサイクリングロードがあります。
もう古いです。
けど、地元でも知らない人は多いです。
昭和のころ、日本各地には
サイクリングコースが作られました。
その大半は「河川の土手」に。
専用道であることが多いので
長い区間、サイクリングを楽しめるのはいいのですが・・・
問題が一つ。
「ただ道は作っても、利用者の利便性のあるソフトがない」こと。
例えば、休憩所、トイレ、サイクルピット・・・
昔は「道路さえ作れば」という風潮だったのでしょうか、意味もなく長い専用道が整備され続けてきました。
埼玉県にある「荒川サイクリングロード」を以前、完走しましたけど
まぁ「走った満足」だけで
もう一回走りたい・・・という「なにか」はありませんでした。
この大田原市にある「巻川サイクリングロード」も同じ。
いまとなっては「昭和の遺産」。
しかしながら
このサイクリングロードをもっと活用できるのではないか!
こういうのを「大田原市の地域おこし協力隊」の隊員さんには「気づいて」「見つけて」「発信」してほしい・・・
そう思ってます。
「地域おこし協力隊」は
自治体以外から着任してきて、「地元の人が気づかないものを大きな力に変える」ことが求められています。
「これを何かに活かせないか」
発見して発信して提言するだけでも
それだけでもいいと思います。
でも
現実は・・・そう理想通りにはゆきませんよね。
・・・ならば
自身で発信してゆくしかないのです。
誰も相手にしてくれないのなら
「自ら」そこを切り開いてゆくしかないのです。
・・・でもって
不定期シリーズ「ママチャリさんが行く」は
大田原市の巻川サイクリングロードを走ることにいたしました!
5月2日。 晴天の火曜日に。
自宅からママチャリさんを利用していますが
いちおうスタートは「保健センター前」交差点から。
なぜかといえば・・・
市内環状線のウォーキング推奨コースの起点になっているから。
※今回はルートが異なるため、表示された距離はまったく関係がございません。
9時55分のスタート。
しばらくは環状線を走行。
ここは歩道に自転車が走行することが認められている区間です。
蛇尾川の旭橋を渡ります。
左に見えるのが那須連峰です。
環状線のT字路を過ぎると
切通の坂を上ります。
右の高台に「持田製薬工場」があります。
ピンクの花びらがアスファルトに散らばっています。
はぁはぁ・・・ここで疲れていては先行き不安だ。。。
坂を下ると
上奥沢の交差点。
左は大田原市街地・西那須野方面からの国道461号線。
その左手には
ラーメン「大勝軒」があります。
黒羽方面。
大田原自動車教習所を通過。
右手にセブンイレブンが見えたら、道路を横切ります。
セブンイレブンの脇を進みます。
目印は上奥沢小学校の看板。
しばらく広い道を進むと
巻川の橋が。
橋を渡り切った左手に・・・
今回、トライする「巻川サイクリングロード」の起点があります。
時間は10時14分。
起点に看板、標識等はなく
たぶん、誰にも気づかれないはず(笑)
晴れて暑い日ですが
北風がやや強く吹いています。
いまは南東方面に進むので、「追い風」なので走りやすい。
サイクリングロードも「公道」であり「市道」であるので「とまれ」の指示あり。
「たなかばし」通過。
この先いくつの橋を超えてゆくのかな。
たいてい自転車専用道路は「進入されないよう」車止めがありますが
この巻川サイクリングロードは、それが撤去された跡があります。
・・・その理由は後で知ることとなります。
サイクリングコースの標識が朽ち果てています。
ん???
この標識はなんだろう?
聞くにも誰もいない(笑)
ほぼ「独り占め」状態。
これ・・・うれしいんだか、悲しいんだか。。。
並走する道路ははるか彼方の向こう。
時期的なものもありますが
田園風景がずっと
ん???
クルマが乗り入れているぞ!
・・・でも大丈夫。
先ほど「専用道なのに車止めが撤去されている」といっていた理由がこれ。
つまり・・・
「農耕する人のために車の立ち入りを許可している」のです。
いまは田植えのシーズン。
少なからず、巻川サイクリングコースは田んぼに沿って整備されているので
「ほぼいない自転車利用者に支障がない」現実からすれば
この取り扱いはごくごく自然な流れ。
こちらも田植えをされている方に邪魔にならないよう、慎重に通過します。
紅い橋の上
歩行者・自転車の「横断歩道」があることを知らせています。
右側後方にはお堂が。
このなかに「ある有名人」の土地があります。
わかりますか?
拡大すると・・・
青いネットのなかに樹が。
・・・そう「小山田桃農園」です。
クルマが止まっているので「お父さん」でもいたのかな?
左の丘の上には「前田牧場」が。
ここで僕は「明らかな勘違い」をします。
この標識をみて
僕は「無意識に橋を左折」しちゃったのです。
けれども
おかしい。
巻川サイクリングロードは土手をずっと下るはずなのに
左折って???
試しに反対側の巻川の土手に向かっても
舗装されてなくあきらかに道路ではない。。。
ハテハテ???
写真を撮っていながら考えました。
そして答えを導きました。
下の「←(左矢)」は・・・道路交通法でいう「ここでおしまい」の意味だ!って。
当然「→(右矢)」は「ここから」っていう意味。
ん・・・
なんとも紛らわしい。
でもすっきりした。
橋を左に進まず、そのまま右の「直進」で。
途中、民家を越えて
標識はありませんでしたが「サイクリングロードが復活」していた模様。。。
・・・そして
通称「ライスライン」を渡ります。
このライスラインは一部指導qではなく県道なっています。
もう文字は消えてしまいましたが
「巻川サイクリングコース」と書いてあったようです。
いまここ
肉眼ではわからなかったが
丘を下るその正体は・・・
太陽光パネルでした。
堰を巻川の水が流れ落ちます。
水はすごく透明で
まるで衣のようでした。
国道400号線を越えます。
左が旧湯津上村・国道294号方面
右が旧大田原市・市街地方面
林の下。
木の実などが落ちて走りにくい。
ここできれいな蝶に出逢いました。
あと写真は撮れませんでしたが
イトトンボも。
バリバリ音を立てて踏みつぶしてしまった正体
切った竹が大量に寝かされています。
あっ!!!
さっきの・・・緑の看板の正体判明!
栃木県内にも多い「羽黒山神社」
この記念碑には
当時の厚生大臣・故渡辺美智雄氏の名前も。
サイクリングロードを交差する形で通り過ぎるチャリダーさん
道路わきには用水路があるのですが
ちゃんと橋を渡る「水道橋」になっていました。
暑くなりました。
風はずっと吹いていますが、追い風状態は相変わらず。
走りやすいっちゃ走りやすいからいいですが。
川の向こうに小学校があります。
児童が校庭で動き回っているとき・・・
「あっ、そうか、今日(5月2日)は平日」であることに改めて気づく。
学校も会社もカレンダー通りなら「平日」なのだ。
左のほうの山は「黒羽・八溝山系」
山の向こうは茨城県である。
右に並走する市道がいきなり合流。
標識もないままサイクリングロードは飲み込まれますが・・・
すぐに市道は橋を左へ。
いよいよ旧湯津上村の「終点」。
サイクリングロードの総延長は8.1キロ。
まだ道は続いているように見えますが終点のようです。
逆に見れば
ここから「起点」ということになります。
11時29分。
自宅をスタートして約1時間45分。
まったくすれ違う人も自転車も犬もなく・・・
巻川サイクリングロードを完走しました。
・・・で
普通なら、ここで「来た道を折り返す」ことになりますが
今回、「ママチャリさんは行く」では
もう一つ、大田原市で「一度は走ってみたかった道」があるので
さらに、奥へ進みます。
サイクリングロードはもうありませんので普通の道路でつぎの目的地へ。
その模様はまた明日。
長くいただいた連休も、いよいよ終わりに近づいてきました。
「今年はどこへ行こうか」
毎年、ワクワクする議題ではありましたが
近年は歳をとってしまったせいでしょうか、若い頃のように「明日、北海道に行ってくる・・・」そんな無茶ぶりはすっかり失せてしまいまして
まだまだ行きたい県外のスポットはあるのですが
その「どうしても行きたい」意欲が、なぜか沸き上がりません。
・・・でもね
家でグウタラしたい、という人間ではなくて
やっぱり、出かけたい!
・・・じゃ、どこ行く?
日帰りで、この時期にピッタリな場所・・・どこだろう?
「あっ!」
そうそう、歩くのもいいし、自転車に乗るのもいいか。。。
別にクルマなら毎週出かけているし、わざわざ混雑するときに遠出する必要もないしね。
思い起こせば、4月の後半の休日は
午前中こそ太陽が現れましたが、午後には「雷雨」・・・そんな日がありましたよね?
朝の天気予報で「荒天になるかも」・・・そんな日は、歩きも自転車も強引にやるわけにはゆきません。
結局、クルマでは彼女と出かけはしましたが
自分一人で「チャレンジ」することはなにもできていませんでした。
・・・
「今日は大丈夫だ」
天気予報をチェックして決断を下したのは
5月2日火曜日でした。
「自転車」で「地元をサイクリングする」
ふらっと沸いてきた感情でした。
目的地は一つ。
以前から、下見はしていたものの、なかなか実行に移さなかった場所。
「巻川サイクリングロード」を走ること。
この「巻川サイクリングロード」
「旧大田原市にあるサイクリングコース」なのですが
「はっきりいって知名度ゼロ」に近い物件。
歴史は古いのですが
イベント的なものを開催した気配が感じられない。。。
栃木県は今年、ツールドとちぎ等自転車の大会が続けて開催されています。
那須高原でも「ロングライド」は順位を競わないサイクリングイベントとして定着していますし
「自転車の県」「自転車の街」をアピールしつつあるようですが
「ちょっと待って!」と言いたい。
前にも記述しましたが
自転車はロードサイクルであったり、サイクルウェアを身にまとい長距離を攻めること・・・それだけがサイクリングではないことを
今一度、強調させていただきたいと思います。
自転車は、通勤・通学・買い物・・・
誰でも身近に足となる乗り物です。
栃木県は車ひとり1台の当たり前の地域ですから
なかなか免許を持っていて、週末はロード・・・という方ばかりではありません。
自転車ブームに乗って、ロードの所有率も高くなり、どこでも走る姿を見ることができることを考えると
昭和のころに比べれば「スポーツサイクルがより身近に」なったことは事実かもしれません。
しかしながら
ロードサイクルはウェア等を合わせれば「ぜいたくな趣味」であることに変わりはありません。
だれでもできるものではないのです。
これはスマホの写真と一眼レフ写真の違いと同じで
趣味としてのサイクリングには「よりいいもの」を選ぶ傾向があるのは当然のことであり
「なんとなく、ちょっと乗りたい」というママチャリとは「同じ自転車であっても同列に扱うことはできない」のです。
しかしながら
だからと言って
「ロードサイクル」と「ママチャリ」は別物として扱ってほしくはない・・・僕はずっと思っています。
学生時代にママチャリで笑われながら1日100キロくらいのサイクリングはやってました。
歩道のない狭い道を自転車を押して歩いていたら、後ろから来た軽ワゴンのご主人に「乗せてあげましょうか」なんて声をかけられたこともありました。
クルマに邪魔にならないように、退避しながら、押して歩いていた時のことなんですけど
ママチャリは重くて速度が上がらない分、
ウォーキングに似た感覚で風景を味わうことができるのです。
ロードサイクルなら、ある程度速度も出ますし、車との波に乗れれば
邪魔になることはないですし、通りがかりの車に声をかけられることなど、ほとんどないはずです。
ママチャリで
クルマや歩行者の邪魔にならない「マナー」と「ルール」は習得してきたつもりです。
あこがれのロードサイクル「サルサ」は買うことはできなかったけど
ママチャリでも自転車の楽しさは知っているつもりだし
ロードサイクルのみなさんと交わりたいとも思っています。
けど
現実は・・・厳しいです。
「ママチャリでサイクリングしてると笑われる現実」
例えば「ママチャリで日本一周」だったら・・・話は別ですけど
地元を50キロ100キロ、ママチャリでサイクリングしたところで
冷笑されるのがオチ。
口に出して言えたものではありません。
※もちろん、自慢できるものではないので、黙ってますけど・・・
・・・そんなママチャリに対する見方を変えてもらいたい!
・・・というか
「もっと身近に、誰でも自転車で旅をできる環境をつくりたい」
そこが僕のテーマ。
ママチャリでもロードサイクルでもMTBでも・・・
休日には家族でサイクリングロードを走る光景が当たりまえになったらいいな・・・
そんな願いがあります。
別にロードサイクルを敵対しているわけではなく
「まずは、もっと下地を整えてから自転車の街を謳うべき」だと思うのです。
大会だけ誘致すれば「自転車の街」というのは早計。
サイクルスタンドの設置、サイクルマップの発行。。。
これはあくまでも「スタート台の下準備」にすぎません。
那須ではサイクリング協会が発足したと聞きました。
どんなものを描いているのか・・・関心を持っていますが
やはり「高価な趣味」であるならば
底辺までの広がりは限界があるはずです。
素人な僕がとやかく言うべきではないのですが
とにかく自転車の輪が広がってゆくことを切に願っています。
・・・・
話はながくなりましたが。
旧・大田原市にはサイクリングロードがあります。
もう古いです。
けど、地元でも知らない人は多いです。
昭和のころ、日本各地には
サイクリングコースが作られました。
その大半は「河川の土手」に。
専用道であることが多いので
長い区間、サイクリングを楽しめるのはいいのですが・・・
問題が一つ。
「ただ道は作っても、利用者の利便性のあるソフトがない」こと。
例えば、休憩所、トイレ、サイクルピット・・・
昔は「道路さえ作れば」という風潮だったのでしょうか、意味もなく長い専用道が整備され続けてきました。
埼玉県にある「荒川サイクリングロード」を以前、完走しましたけど
まぁ「走った満足」だけで
もう一回走りたい・・・という「なにか」はありませんでした。
この大田原市にある「巻川サイクリングロード」も同じ。
いまとなっては「昭和の遺産」。
しかしながら
このサイクリングロードをもっと活用できるのではないか!
こういうのを「大田原市の地域おこし協力隊」の隊員さんには「気づいて」「見つけて」「発信」してほしい・・・
そう思ってます。
「地域おこし協力隊」は
自治体以外から着任してきて、「地元の人が気づかないものを大きな力に変える」ことが求められています。
「これを何かに活かせないか」
発見して発信して提言するだけでも
それだけでもいいと思います。
でも
現実は・・・そう理想通りにはゆきませんよね。
・・・ならば
自身で発信してゆくしかないのです。
誰も相手にしてくれないのなら
「自ら」そこを切り開いてゆくしかないのです。
・・・でもって
不定期シリーズ「ママチャリさんが行く」は
大田原市の巻川サイクリングロードを走ることにいたしました!
5月2日。 晴天の火曜日に。
自宅からママチャリさんを利用していますが
いちおうスタートは「保健センター前」交差点から。
なぜかといえば・・・
市内環状線のウォーキング推奨コースの起点になっているから。
※今回はルートが異なるため、表示された距離はまったく関係がございません。
9時55分のスタート。
しばらくは環状線を走行。
ここは歩道に自転車が走行することが認められている区間です。
蛇尾川の旭橋を渡ります。
左に見えるのが那須連峰です。
環状線のT字路を過ぎると
切通の坂を上ります。
右の高台に「持田製薬工場」があります。
ピンクの花びらがアスファルトに散らばっています。
はぁはぁ・・・ここで疲れていては先行き不安だ。。。
坂を下ると
上奥沢の交差点。
左は大田原市街地・西那須野方面からの国道461号線。
その左手には
ラーメン「大勝軒」があります。
黒羽方面。
大田原自動車教習所を通過。
右手にセブンイレブンが見えたら、道路を横切ります。
セブンイレブンの脇を進みます。
目印は上奥沢小学校の看板。
しばらく広い道を進むと
巻川の橋が。
橋を渡り切った左手に・・・
今回、トライする「巻川サイクリングロード」の起点があります。
時間は10時14分。
起点に看板、標識等はなく
たぶん、誰にも気づかれないはず(笑)
晴れて暑い日ですが
北風がやや強く吹いています。
いまは南東方面に進むので、「追い風」なので走りやすい。
サイクリングロードも「公道」であり「市道」であるので「とまれ」の指示あり。
「たなかばし」通過。
この先いくつの橋を超えてゆくのかな。
たいてい自転車専用道路は「進入されないよう」車止めがありますが
この巻川サイクリングロードは、それが撤去された跡があります。
・・・その理由は後で知ることとなります。
サイクリングコースの標識が朽ち果てています。
ん???
この標識はなんだろう?
聞くにも誰もいない(笑)
ほぼ「独り占め」状態。
これ・・・うれしいんだか、悲しいんだか。。。
並走する道路ははるか彼方の向こう。
時期的なものもありますが
田園風景がずっと
ん???
クルマが乗り入れているぞ!
・・・でも大丈夫。
先ほど「専用道なのに車止めが撤去されている」といっていた理由がこれ。
つまり・・・
「農耕する人のために車の立ち入りを許可している」のです。
いまは田植えのシーズン。
少なからず、巻川サイクリングコースは田んぼに沿って整備されているので
「ほぼいない自転車利用者に支障がない」現実からすれば
この取り扱いはごくごく自然な流れ。
こちらも田植えをされている方に邪魔にならないよう、慎重に通過します。
紅い橋の上
歩行者・自転車の「横断歩道」があることを知らせています。
右側後方にはお堂が。
このなかに「ある有名人」の土地があります。
わかりますか?
拡大すると・・・
青いネットのなかに樹が。
・・・そう「小山田桃農園」です。
クルマが止まっているので「お父さん」でもいたのかな?
左の丘の上には「前田牧場」が。
ここで僕は「明らかな勘違い」をします。
この標識をみて
僕は「無意識に橋を左折」しちゃったのです。
けれども
おかしい。
巻川サイクリングロードは土手をずっと下るはずなのに
左折って???
試しに反対側の巻川の土手に向かっても
舗装されてなくあきらかに道路ではない。。。
ハテハテ???
写真を撮っていながら考えました。
そして答えを導きました。
下の「←(左矢)」は・・・道路交通法でいう「ここでおしまい」の意味だ!って。
当然「→(右矢)」は「ここから」っていう意味。
ん・・・
なんとも紛らわしい。
でもすっきりした。
橋を左に進まず、そのまま右の「直進」で。
途中、民家を越えて
標識はありませんでしたが「サイクリングロードが復活」していた模様。。。
・・・そして
通称「ライスライン」を渡ります。
このライスラインは一部指導qではなく県道なっています。
もう文字は消えてしまいましたが
「巻川サイクリングコース」と書いてあったようです。
いまここ
肉眼ではわからなかったが
丘を下るその正体は・・・
太陽光パネルでした。
堰を巻川の水が流れ落ちます。
水はすごく透明で
まるで衣のようでした。
国道400号線を越えます。
左が旧湯津上村・国道294号方面
右が旧大田原市・市街地方面
林の下。
木の実などが落ちて走りにくい。
ここできれいな蝶に出逢いました。
あと写真は撮れませんでしたが
イトトンボも。
バリバリ音を立てて踏みつぶしてしまった正体
切った竹が大量に寝かされています。
あっ!!!
さっきの・・・緑の看板の正体判明!
栃木県内にも多い「羽黒山神社」
この記念碑には
当時の厚生大臣・故渡辺美智雄氏の名前も。
サイクリングロードを交差する形で通り過ぎるチャリダーさん
道路わきには用水路があるのですが
ちゃんと橋を渡る「水道橋」になっていました。
暑くなりました。
風はずっと吹いていますが、追い風状態は相変わらず。
走りやすいっちゃ走りやすいからいいですが。
川の向こうに小学校があります。
児童が校庭で動き回っているとき・・・
「あっ、そうか、今日(5月2日)は平日」であることに改めて気づく。
学校も会社もカレンダー通りなら「平日」なのだ。
左のほうの山は「黒羽・八溝山系」
山の向こうは茨城県である。
右に並走する市道がいきなり合流。
標識もないままサイクリングロードは飲み込まれますが・・・
すぐに市道は橋を左へ。
いよいよ旧湯津上村の「終点」。
サイクリングロードの総延長は8.1キロ。
まだ道は続いているように見えますが終点のようです。
逆に見れば
ここから「起点」ということになります。
11時29分。
自宅をスタートして約1時間45分。
まったくすれ違う人も自転車も犬もなく・・・
巻川サイクリングロードを完走しました。
・・・で
普通なら、ここで「来た道を折り返す」ことになりますが
今回、「ママチャリさんは行く」では
もう一つ、大田原市で「一度は走ってみたかった道」があるので
さらに、奥へ進みます。
サイクリングロードはもうありませんので普通の道路でつぎの目的地へ。
その模様はまた明日。
ようこそ西那須野へ!
ライスラインやたい焼き・道の駅・・・堪能されているようで地元民としてはうれしい限りです。
なかなか最近は自転車に乗る機会は減ってしまいましたが、那須地域は自転車でも車でも走って楽しい場所がたくさんあります。
ご参考になるかどうかはわかりませんが、また不定期に「ママチャリさん」は取り上げてゆく予定ですのでどうぞよろしくお願いします。