街にどんなに大雨が降ったとしても、ダムの上流に雨が降らない限りは「水不足」の危機は訪れます。
いまはいつでも蛇口をひねれば好きな量で水が出てきます。
でも、いざ「水不足」が深刻化すると、蛇口の水もチョロチョロになりかねません。
そんな「大雨が降る時期に、なかなか雨が降ってくれない」
上流のダムの貯水量がだんだん少なくなってゆく・・・そうなると
蛇口のチョロチョロが現実味を帯びてきてしまいます。
そうなる前に!
少しでも「水不足になりつつある現状を目にしてほしい」
ダムの水がやばくなるのを見れば、水を節約する「きっかけになるかもしれない」
国土交通省のダムの管轄部署が始めたのが「渇水カード」の配布である。
栃木県でいえば、鬼怒川からの10%の取水制限が19日から開始され「警戒態勢」が敷かれたことから、
翌20日より「渇水カード」の配布を国が管理する奥鬼怒4ダムで配布することがSNSで告知されました。
これを受け、私は、当初予定していた場所を変更。
7月21日・日曜日は「奥鬼怒4ダム」めぐりをすることになったのです。
・・・・・・・・・
地元ですから、奥鬼怒4ダムは、もう何回足を運んだかわかりません。
相当の写真も撮りました。
昨年は念願の「ダム見学会」にも参加することができました。
でもね、取水制限下のダムって実は訪れたことがありません。
なので、「渇水カード」も今回が初めての収集となります。
前回、鬼怒川で取水制限が発令されたのは6年前でした。
その時は、かなり他人事で、ダムが好きでも、その水が少ないダムを観ようとまではゆきませんでした。
だから、当時も配布された「渇水カード」の存在にも気づきませんでした。
実は、私が「渇水カード」の存在を知ったのは、前回の6年前の取水制限発令が解除された後のこと。
イベントで配るわけでもない、いつから配る、というものでもない。
ある意味レアな、それでも、渇水カードの配布は、人々にとって本当は喜ばしいことではない事態を伝えるもので
なかなか複雑な心境でもあるが
カードを入手するとともに、ダムの「水の少なさ」を目にする、そして「伝える」ことで
多くの人に「節水」の想い、「水不足になる前の心の準備」が響いてくれればいいのかなってことで・・・
2024年7月21日、日曜日。
奥鬼怒4ダム(川俣・川治・五十里・湯西川)をめぐり、カードとダムの水の現状を集めてきました。
私の住む街からだと、1日で余裕で周れるエリアです。
しかし、用事がある関係で、早めの帰宅(時短)しなければならないこともあり
この日は、いつもよりは「写真少な目」で周ってきました。
まずは「五十里ダム」から。
国道461号から日光市入り。
その後、鬼怒川温泉郷、川治温泉郷を通り過ぎて真っ先に現れるのが・・・
①「五十里ダム」
着いたときにはクルマは1台もいませんでした。
あわてて撮ったため、カメラチェックもせず、帰宅後に振り返ったら・・・この様。
シャッタースピードの調整をしないと、いつもこうなる。
「渇水 警戒態勢中!! 水を大切に」と表示されています。
今度の日曜日、7月28日は「水と湖を親しむ旬間」で奥鬼怒4ダムの公開日となっています。
私は昨年参加させていただいたので、今年は別の用事のほうに回ります。
いつもはダムの下流側が主役ですが
今回の「渇水カード」はその逆。
上流側の水量がポイントとなります。
・・・ので、下流側からの撮影は少なめです。
奥の山肌が気になる
気になる
クルマを移動して、展望台駐車場からダム管理事務所の方へ。
あ・・・渇水カードありました! 無事ゲットです。
そうそう、スタンプラリーの引き換え景品の「カードホルダーのデザインが新しくなった」との報も聞いていたので
せっかく4か所廻るのですから、スタンプもやりましょう・・・ということになりまして・・・
渇水カード「五十里ダム」と
スタンプを押してみました。
今月初め、五十里ダムで撮影されたものがポスターになっていました。
トイレをお借りして、いつもなら天端を渡るのですが
この日は「時短」につき、トイレ周辺まで。
やっぱり水神様にお願いしなきゃ
天端は渡らず、ここまで。
駐車場下のスロープから上流方面。
同時期の比較画像が見つからないので何とも言えないが、五十里ダムの貯水率の低さは危機である。
すぐに取水制限の引き上げはないかもしれないが、雨がまとまって降らないと、やばいことになります。
では次に移動するとしましょうか。
②「川治ダム」
五十里ダムと川治ダムはすぐ近い位置関係にある。
展望台への入口通路は工事中。
駐車場には先に1台停まっていたが、着くと同時に2組が後ろからやってきた。
川治ダムは階段を上がった2階にカードがある。
残念ながら、この時はアンケート用紙はすでに無く、ダムコラムカレンダーはもらえなかった。
管理事務所駐車場からの下流部
そして、道路を渡った先の上流部。
展望台への代替通路はこちらから。
(もちろん、この日は『時短』につき展望台はパス)
・・・で
クルマに戻ろうとしたら・・・アクシデント発生!
なんと、4ダムスタンプラリーの「川治ダム」のスタンプを間違って「川俣ダム」のところに押していることが判明。。。
再び2階へ走って戻り・・・
渇水カードを1枚いただき
渇水カード(表)
※この時、五十里ダム同様、裏面を撮るはずが焦って表面を撮っていることに気づかず・・・の画w
川治ダムのスタンプも・・・あわてて押した画を撮っていない・・・というwww
②-2 「川治ダム資料館」
川治ダムは天端が道路になっていて車も通行可能。
北東側に管理事務所があり、その反対側・南西側には「川治ダム資料館」がある。
川治ダム資料館。
1階はレストラン。川治ダムカレーが食べられる。
2階と3階は川治ダム資料館。
上流部。
なんとなく水が少ないようには見えるが、同時期の比較画像がないから何とも言えない。
ちなみにこの時の川治ダムの貯水率は約8割で、他のダムに比べると、まだ余裕がある状況だった。
川治ダムの天端
下流側へ
通常の放流は行われていた。
あまり良くないイメージがあるため、特に監視体制は強化されました。
何が、とはいいませんが。
この後、高湿のなか、私は一人走って、川治ダム資料館の2階へ。
・・・でも、探し物はみつからず。
資料館からちょっとだけ西に移動した駐車スペースから上流部を再び撮ってみる。
たぶん、過去にここから撮った画像はいくつかあるので比較ができるかと思う。
では、またまた『時短』につき移動。
③「川俣ダム」
川治ダムと川俣ダムの間で昼食をとる。
その模様は後で記事にするとして、4ダムを巡る者がもっともネックとするのが・・・ここ川俣ダム。
とにかく距離が長い。唯一「遠く感じる」位置にある。
しかも、閉鎖時間が早いため、一番最後に回すと厳しくなることが多い。
これから周る方の最短の周遊ルートとすれば「五十里→川治→川俣→湯西川」がベストかと。
左折して、坂を下ると駐車場。
ここから・・・
遊歩道で管理事務所までは歩くことに。
暑くて歩くのが長い、川俣ダム。
女性にとっては、あまり歩きたくない難所ともいえる。
事実、ダムが好きな私の彼女も、この日、「ここだけは(暑いのがわかっている日なので)行きたくない」と言っていた場所。
でも、用事があって早く帰らなくてはならないから『時短で』という条件を私が受け入れたため、なんとか同伴してくれることになりました。
とにかく暑くて歩く距離が長いのがネックな川俣ダム。
そのせいか、駐車場にはクルマは数台しか止まっておりませんでした。
穴場といえば、穴場。
行きは下りですが、帰りが登り、という残酷な道。
寒い頃ならいいのですが・・・ここ冬季は閉鎖されてしまうのですね。。。。雪深いから。
秋は紅葉のシーズンは逆に人が多すぎて・・・いやはや困ったものですw
遊歩道の途中でダム湖の上流部が少しだけ見えます。
天端が少しだけ。
この先に「茶屋」があったのですが、コロナ禍に営業を休止。
通路は閉鎖されていました。
※営業していれば、川俣ダムカレーをここで食べられたのですが・・・いまや幻に。
遊歩道の300メートルは・・・意外と長かったです。
汗が・・・噴き出します。
管理事務所がようやく見えました。
先に資料室へ向かいます。
川俣ダムではアンケートに答えると特製シールがもらえるようでしたが・・・無人のところにあるので、すでに空になっていました。
こういうのは管理事務所で有人の引き換えにしないと転売ヤーの餌食になっちゃうんじゃないかな。
通常のダムカードは発券機から。
空っぽだったので、見本のデザインを撮ります。
資料館を出て、いよいよダムの天端へ。
また階段。
汗がとまりません。
かなりの高温多湿。
今日は時短につき、吊り橋へは行かず。
※私はこの先は吊り橋が完成してまもなく一人で歩いております。
(まだ彼女とも知り合う前でかつ、ブログを始める前の話)
管理事務所。
ここにインターホンで行くとしたら、スタンプが4つ貯まった時にだけお邪魔することになります。
私はまだ2つ目(川治でやり直したため、五十里は押印なし)のため、寄れません。
天端です。
奥は行きどまりです。
時短につき行きません。
前回の訪問時はテレビにも紹介された「豪快な足場」があった時。
今回は「渇水」がテーマなので、その画像はあえて載せません
渡らっしゃい吊り橋が見えます。
あそこに行くまで片道約30分は観たほうがいいです。
今の時期は高温多湿につき、歩くのは楽ではありません。
(ほぼ涼しくは無いかと)
私はここで折り返し。
この短い階段を登っているときにも「しんどい」感が半端なかったです。
ハァハァ・・・息が荒くなる。
それぐらい、蒸してしんどかったです。
彼女は先に歩いていましたので、追いかけるように小走りで登ります。
当然、汗が滝のように流れて視界を遮ります。
ハンカチがすでにウエット状態。
でも、時短ですから、追いあげなくてはなりません。
まだ次が残っているのですから。
杖を使った女性を追い越します。
いくぶん日陰があったのですが、風は無いので涼しいとは思いませんでしたw
ただただ・・・汗が止まらないだけ。。。
やっと駐車場に戻りました。
駐車場はこんな感じです。
砂利なので雨が降ったら悪路になります。
ちなみに、私たちが戻った時に、これからダムに向かうご家族とすれ違いました。
クルマの台数は増えていました。
駐車場から県道に出る途中、「そうだ閉鎖した茶屋からダムを観てみよう」と思って
クルマで茶屋へ。
あ・・・草がボーボー生い茂っていて・・・見えませんでしたw
閉鎖された茶屋。
前回、川俣ダムを訪問した後に、ここで「川俣ダムカレー」の提供がスタートしましたが、コロナ禍により休業を余儀なくされ、そのまま閉鎖。
川俣ダムカレーは1年くらいで終了となりました。
結局、食べられないまま「幻」となってしまいました。
もし、可能ならば、他の飲食店で「川俣ダムカレー」の復活はできないものでしょうか。
ちなみに、こちらは「茶屋」の奥、使用不可のトイレに向かう通路上から見えた川俣ダム湖。
茶屋が営業していれば、2階からはもっとよく見えたはず。
とても残念です。
・・・・と、こんな感じで
「五十里→川治→川俣」と回ってきました。
最後は「湯西川」とスタンプ押し直しで「五十里(再)」を残すのみです。
その模様は続き「その②」にて。
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