普段、自宅近くの“あざみ野商店街”、そして実家近くで昔から馴染みの“青葉台商店街”は、きなこと良く散歩している定番コース。しかし、この見慣れた商店街も改めてマジマジと観察してみると、実に味わい深い”タイル”を壁面に使ったビルが幾つも建っていることに気が付いてしまった。
まずはあざみ野商店街。駅から割と近い右手にこのアパートが建っており、1階には6つの店舗が入っている、まあ普通良くあるビルだ。しかし、よくよく見てみるとこのビルの壁面には茶色のタイルで覆われており、かなり昭和レトロな雰囲気が漂っている。そのタイルはとても艶があり、また1色ではなく、所々にこげ茶色のタイルなどもランダムに入っており、より一層、昭和レトロ感を醸し出しているのだ。
同じく数軒先には、オレンジ色のタイルで覆われたビルが。こちらはオレンジと白のタイルで菱形の模様がデザインされており、なかなか渋いレトロっぷりだ。
更に商店街を進んで行くと、同じく右手に今度は渋いグリーンのタイルのアパートが。こちらも今見てみるとなかなか味わい深い。
続いて青葉台商店街。こちらも青葉台駅から商店街を進んで行くと右手に幾つか注目すべきタイル装飾のビルがある。まずはこちらが茶色ベースの昭和レトロタイル。あざみ野と同じく、とても表面に艶があり、そしてランダムにこげ茶なども配列されたレトロなデザイン。
そしてこのビルの少し手前にあるのがこちらのビル。僕が小学生の頃、良く軟式野球ボールやグローブを買いに行った馴染み深いミトミスメ[ツというスメ[ツ用品店だったのだが、残念ながら1年前に閉店してしまった。このビルもあまり意識して見たことは無かったのだが、改めて見ると何とも美しいブルーの昭和レトロタイルで覆われたビルで、今見るととてもオシャレに見えてしまった。ブルーが一番好きな色というのもあるが、何ともブルーがいい具合のタイルで、キッチンなどに使ったらかなりオシャレかもしれない。
青葉台商店街には、他にも幾つかレトロタイルを使ったビルがあるが、どれも味わい深いのだ。
あざみ野商店街も、青葉台商店街も出来たのは昭和44年頃。ちょうど田園都市線が開通したのが昭和41年で、そこから少しずつ駅の周りにお店なども出来て、商店会が発足したのが44年らしい。まさに僕が産まれた年に誕生した商店街なので、既に50年以上が経過しているのだ。この昭和レトロタイルのビルたちも、商店街が出来た頃に建てられたと思われるので、まさに50歳程度のビル。田園都市線自体がそんなに歴史が古くなく、青葉区の街も比較的新しいので、ビルの50年というのもまだまだな気もするが、ちょうど1950-70年代、いわゆる高度成長期に建設されたビルたちの多くはタイルが壁面に施され、丁寧に手作業で仕上げられていたのである。またランダムに濃い色のタイルが入っているのも、当時タイルを均一な色で作るのが難しかったことから出来た副産物でもあったのだが、今となってはむしろこの“ムラ”のあるタイルが逆にオシャレに感じられて、とても味わい深く、愛おしくなってしまう。
こういった昭和レトロ感が漂うビルを何とか取り壊さずに、美しいタイルを残すべく、今後も上手くリノベーションして欲しいと願うばかりである。
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