実家近くの鴨志田町に、『そば季寄 更科はなれ』というお蕎麦屋さんがある。いつも車で寺家に向かう時に店の前を通るので長年気になっていたし、近くにある『嘉六』という洋食屋さんもあって、こちらも前に洋食屋シリーズで取り上げたが、今回思い切ってこのお蕎麦屋さんで食べてみることにした。もちろん、お蕎麦自体が目当てではなく、蕎麦屋の“カツ丼”目当てである(笑)。
まず、店構えななかなかオシャレだ。実際には和風な一軒家をお店にしたような感じなのだが、表には白い壁などがあり、外観的にはとてもオシャレな装いなのがいい。前回紹介した『鴨志田 更科』がいい意味でも老舗の蕎麦屋だったのに対し、今回の『更科はなれ』はまさに店名の通り、ちょっと“はなれ“のような雰囲気なのだ。
白い壁の暖簾をくぐると、まずは和風な箱庭もあってなかなか素晴らしい。
入り口からは狭いお店なのかと思ってしまうが、店内は手前に4名がけテーブル席が3テーブルあり、奥には座敷席が結構あるので、ランチ会、女子会など人数の多いグループでも楽しめそうなお店だ。店内も明るい感じで、モダンとレトロなデザインが上手く融合したお店と言える。店内に入って僕はテーブル席を希望したが、この空間もなかなか居心地がいい。グループで予約していた人たちは奥の座敷に消えて行ったが、一人客はこのテーブル席がしっくりくるかもしれない。
人気メニューの“カツ丼セット“を注文。ミニカツ丼とミニそばのセットだが、それぞれミニというには大きめのサイズで結構ボリュームがある。そばも3種類から選べるが、寒い日だったので暖かいそばをチョイス。
カツ丼はとてもいい感じの卵とじ具合で、味付けも濃いめのしっかり味だったので、またまた僕の好きなタイプのカツ丼であった。やっぱりお蕎麦屋さんのカツ丼は基本的に美味しい。暖かいそばの方はシンプルながら、お出汁も美味しかった。そして付け合わせの小鉢も家庭の味風でかなり美味しかったので、セットとして大満足のランチであった。
『季寄更科はなれ』は、カツ丼自体が美味しかったのに加え、店構えのセンスと雰囲気も良かったので、総合的に見て、個人的にかなりポイントの高いお店であった。唯一惜しいのは、車で訪れた場合に駐車場が少し離れていることだが、11:30の開店時間に合わせて、時間に余裕を持って早めのランチに訪れるのがオススメである。