11月20日は父の誕生日だった。父は2022年の10月に86歳目前で亡くなってしまったが、もし父が生きていたら今年88歳を迎える年であった。そんな父の誕生日に、父が大好きだったショートケーキを買ってきて仏前にお供えし、ささやかにお祝いした。
父が亡くなって早くも2年が経ってしまった。この2年は何だか早かったような、長かったような不思議な感覚だ。あの頃はまだコロナの影響が残る時期だったので、なかなか病院にお見舞いも行けなかったのが本当に今でも悔やまれる。コロナなかりせば・・・と思うと、如何にコロナが多くの人々に与えた影響が大きかったかを思い知らされる。あの時、もう少し父の為に何か出来ることがあったのではないかという後悔も、常に心のどこかに残ってしまっている。
コロナが完全に払拭されてからまだ2年足らずだと思うと、本当にこの数年でまた劇的に世の中は変わり、まるでコロナなんてなかったかのように、コロナ前の元の世界に戻った感がある。普通に健康な生活が出来ていることの大切さを改めて噛みしめ、仏前にお線香をあげながら、そんなことを考えてしまう父の誕生日となった。