言葉のおと

ことの樹よりはらはらと舞い落ちる、沢山の葉たち。

‐上海での暮らしと自分の精神世界を綴ります‐

未知の世界へ‐人魚

2011-10-22 19:07:10 | パステルアート‐私の作品
人魚シリーズ、描いています。
前回は2匹の人魚が光の中で戯れている絵。

平和で恐れも不安もない世界をイメージしました。青の世界。

仲間を離れて、水面の世界に好奇心を抱いた時、それは終わりの始まりでもあり、少し不穏な空気が漂うものの、
その衝動は止められない。
お母さんの子宮の中から外へ出るように、まるで未知の宇宙へと泳いでいくように、彼女はどんどん上っていく。

      


未知の世界。
私が最近始めた未知だったものといえば、越劇です。
見るほうではなくて…自分が歌うほう(笑)
週に1回、越劇のレッスンに出ています。生徒の年齢は様々ですが50~90歳。先生は、現役の役者さんです。

越劇のことについては、また別の日に記事にしたいと思いますが、今は暇さえあればアイフォンで越劇の曲を聞いて必死に
覚え、歌うようにしています。

越劇って、物語そのものだから、歌っていると、その場面がありありと脳裏に浮かぶ。
微妙な心の動き、悲しみ、せつなさ、色んな気持ちの表現の仕方が素晴らしく、現代にはない良さが沢山詰まっている。

上海人の年配の方との交流も楽しく、文革時代から二胡を演奏している李おじさんの話を聞いたり、胡おじいさんがわざわざ休みの日に私を訪ねてきてくれて、一緒に楽譜の読み方をチェックしたりと、とても貴重な時間を過ごしてる。
1年前の自分にとっては考えられなかったです。。。

交流や音楽、心の動きを観察するにつれて、自分の表現力に少しずつ色がつき、秋と共に深まっていくような気がするのは嬉しいことです。









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