ブッちゃんへ
散歩中、ここを通ると必ず足をとめて
視線の先にあるものは
目の前の風景ではないね
もっとずっと遠くを見つめている。
ブッちゃんに付き合って
ふたりでしばらくの間そうしていた。
繋がれていたというところは
こんなところだった?
雨の日も風の日も
小屋も何もないところで
たったひとりで
なのに
遠く離れたこの地に来ても
今いるここではなくて遠くを見ている。
帰りたい?
と、心の中で問いかけた。
不意に
何かを振り切るかのように
タッタッタッ、と歩きはじめる
ブッちゃんの後ろ姿にもう一度問いかける。
ブッちゃん、
あなたは今、私といて幸せですか‥?
散歩中、ここを通ると必ず足をとめて
視線の先にあるものは
目の前の風景ではないね
もっとずっと遠くを見つめている。
ブッちゃんに付き合って
ふたりでしばらくの間そうしていた。
繋がれていたというところは
こんなところだった?
雨の日も風の日も
小屋も何もないところで
たったひとりで
なのに
遠く離れたこの地に来ても
今いるここではなくて遠くを見ている。
帰りたい?
と、心の中で問いかけた。
不意に
何かを振り切るかのように
タッタッタッ、と歩きはじめる
ブッちゃんの後ろ姿にもう一度問いかける。
ブッちゃん、
あなたは今、私といて幸せですか‥?