皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌹
今夏7月のおとがたり北海道ツアー旅日記。
それでは、小樽へ移動編です。
< JR函館本線、小樽行>
例のディーゼルの匂いがする札幌駅につきました。
私は22時台の列車を探して、JR函館本線に乗り小樽へ向かいます。
今日を振り返ると…羽田から新千歳、札幌で本番、小樽への電車に乗ったのですが、私は案外まだ元気で、電車の旅を楽しんでいました。
そのうち、聞こえてくる駅名の面白さに気がつきます。
<銭箱、ほしみ、星置〜>
「ゼニバコオ … 」あっ、懐かしい。銭箱、聞き覚えのある名です。
よほど、ニシンで儲かって、お金の箱がゆき交っていたのだろう、と思っていましたが、アイヌ語で、崖下の狭い海岸の集落、という説が有力だそうです。
列車に揺られながら、アナウンスが流れます。
「ほしみい…. 」
えっ? … 耳をすますとまた、「つぎは、ほしみい…. 」
星がたくさん見えるところなの? わあいいな… と、停まったホームの駅名を見ると、ひらがなで「ほしみ」と書いてある。
そしてまた暫く、列車に揺られます。
すると「星置い…(ほしおき)」
ええ? 星を置くの? このあたりは星を見る名所なの?
よそから来た、北海道好きな旅人は、勝手に心が盛りあがります。
…ちなみに何食わぬ顔で、静かに座っていますが、心の中はこんな状態なのです。
こんなサイトを見つけました 星野・ほしみ・星置の地名の由来
<ぽっぽやさんの笛の音>
駅ごとに停車して、出発する時、駅員さんが
「ピイーーーーーーーーーーッ」と笛を吹きます。
その音は、とても鋭くてよく響く笛の音です。どこで吹いているのだろう…閉まる扉の向こう、天井などない、夜空の下のホームに、駅員さんが立っているのを見つけました。
背を伸ばし、直立不動で立って、真っ直ぐ笛を吹いています。
ぽっぽや(鉄道員さん)だ…
そして、駅ごとにぽっぽやさんが立って笛を吹くのです。
列車の出発を知らせる音ですが、その音を聞くたび、勝手にいろいろなことを感じます。
それはきっと、人が吹いている笛の音だから。
「さようなら」「気をつけて」「お元気で」「おやすみなさい」みたいな。
安全確認後に出発を知らせるため、運転手、乗務員、駅舎の職員の皆さんに聞こえるように、吹いておられるのでしょう。でも私はよそから来て旅をする人だから、より新鮮に旅の情景に重ねてしまいます。そういう情緒的なところから離れても、北海道JR函館本線、ぽっぽやさんの笛の音は、身体にびんと響いて聞こえます。
朝に昼に夜に、あの笛の音が、駅のホームと北海道の空に響いているのだと想うと、やっぱり良いなと思います。
関東圏では電子音のメロディが流れます。
私が東京に来たばかりの頃は、改札で駅員さんが一人ずつ切符をハサミで切っていましたし、電車発着の音はベルでした。ラッシュの時にベルは危険を煽るとして、メロディになっていったと思います。
_ ひと駅ごとの笛の音や駅名を楽しんでいるうちに、列車は小樽へ近づきました。
< 深夜23時5分〜 次は終着、小樽 >
深夜23時5分〜 車内アナウンスが流れます。
「次は終着、小樽 」
私はこの ”終着” という言葉が好きです。
なんだかこう、遠くの果てに辿りついて来てしまったような感じがします。また、この時間だと駅頭にも駅員さんしか居らずに、ほぼ無人で寂しげ。… 雪でも降っていればもっと感じがでます。
いったい、なんの感じでしょう(笑)昭和の映画とかドラマみたいな?なにか悪いことでもして、流れ着いたみたいな?… まあとにかく、最果てを感じるから、好きです。
関東圏にいると ”終点”です。
場所のことはわかるのですが、どうも風情を感じるのは ”終着” なのです。
< 小樽駅前から宿へ >
深夜23時すぎ、小樽市中を歩き、近くの宿へ移動しました。
夜中の小樽市中、ミニ散歩。駅前はもう静かで、街灯だけがついていました。
ちょっと、ブエノスみたいな感じもあります。
この通りの先は海。小樽港と小樽運河があります。
朝には、そちらの方や堺通りは観光客で雰囲気が変わります
小樽へ移動 編:旅日記 24' 夏