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銀の河 ~ 長浜奈津子のブログ ~

朝顔うたふ詩・俳句・都々逸など… あつめて。

皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌱
 
 
激しい夕立のあと…「江戸朝顔」変わり朝顔の種まきをしながら、「朝顔」の詩や俳句をあつめてみたくなりました。
 

詩音の皆さんや、教室の方とも楽しもうと思っています。

…ということで、ブログにあれこれ、あつめてみました。
 
 
初めに…私の大好きな 都々逸 からひとつ。
わたし小菊さんの大ファンなのです。
 

朝顔は馬鹿な花だよ 根もない竹に 命までもと絡みつく』  

 
意味がわかっても、唸るというほどではないのでしょうけれど、小菊さんの音曲とお喋りで、色鮮やかに咲いた唄をきいて、すっかり痺れてしまった都々逸、恋唄です。
 
師匠によると「根もない竹」とは、いい加減な男という意味だそうですよ。
 
 
 

 
<「朝顔うたふ詩・俳句・都々逸など>
 
 
 
 
 
<朝顔の季語は、秋>
 
旧暦でここから秋になりますよ、というのが「立秋」。朝顔の咲く季節ですね。でも今は、とても秋を感じられない。ちなみに、今年の立秋は、2024年8月7日(水)とのこと。7月31日に種を蒔いたから、私の朝顔は、秋に咲きそうです。
 
 

<朝顔の俳句>
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朝顔や つるべ取られて もらひ水 (加賀千代女)

井戸から水を汲む、つるべに。朝顔が蔓を伸ばして、ふわりと咲いていた。それを引き剥がすのが忍びなくて、水をもらいに行ったというお話。そればかりではなく、涼しげな朝の情景が浮かぶ、よく知られたうた。

 

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朝皃 (あさがお) に 空美しき日頃かな~(高浜虚子

朝顔咲く、早朝の青空。ああ、空がきれいです〜という清々しい、日常の句。皆さんは、どう感じられますか? 今は朝6時でも暑いですよね。わたしは、朝ベランダの草花にお水をあげますが、その時間は、夏の朝でも涼しげに感じます。ワンちゃんを飼われている人は、4〜5時にお散歩するようですね。虚子は、水打ちしながら、ふと広がる空をみながら呟いたのかな。それともお部屋から庭を眺めたのかしら? … どうあれ、ふと呟いたような、なにげない一言から、澄んだ夏の青空が広がってゆきます。

 

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朝貎や 咲いた 許 (ばか) りの 命哉 (夏目漱石

朝顔は、朝咲いて夕方にはしぼむ。開いた花を眺める、漱石の眼差しを感じます。

 

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朝顔に われ恙 (つつが) なき あした哉(正岡子規

正岡子規は、34歳まで生きました。尊い命、ごくありふれた今日、願いや祈り、感謝を感じます。花ひとつ、一日の命。つつがなき今日があって、明日がある。

 


<朝顔の都々逸>

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朝顔が 頼りし竹にも振り放されて うつむきゃ涙の露が散る

悲恋唄、「朝顔は馬鹿な花だよ〜」に続くみたいな。朝顔さん、儚げな唄が、どちらかというと多いですね。

 

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あさがおの 花は水色水性(みづしょう)の おそれいりや(入谷)の浮気もの 隣の露に濡れかけて 垣根の向うで咲きたがる

今度は…不実な花、とうたわれて。しかしこの花は、江戸を彩る夏の花。人の面影に恋を重ねて、たくさんの唄がうたわれるのでしょうね。ラヴ・ソングを呼ぶ花

 

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朝顔の つぼみによく似たあの筆先で 書いた色文 今朝開く

今度は、ラヴ・レター。筆先、というのが良いですね。今なら、指先ですか?朝顔から、指先は生まれませんね。… さて、どんなことが書いてあるのでしょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


<朝顔の詩>
金子みすゞさんの詩をひとつ
 
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「朝顔の蔓」金子みすゞ 

垣がひくうて
朝顔は、
どこへすがろと
さがしてる。

西もひがしも
みんなみて、
さがしあぐねて
かんがえる。

それでも
お日さまこいしゅうて、
きょうも一寸
また伸びる。

伸びろ、朝顔、
まっすぐに、
納屋のひさしが
もう近い。

 
朝、いつの間にか咲いているのではない。朝日のあがる少し前には、花を開き始めているようです。そして、垣根や綱のあるかぎり、ぐんぐんと。きょうも一寸、また伸びて、伸び続ける朝顔。頑張れ…頑張れ! … 物言わぬ花に声を掛ける、みすゞさんの言葉。
 
 
 
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最後までお読み頂き、ありがとうございました!
 
また、季節の詩やうたをあつめて、皆さんと楽しんでみたいと思います。
 
 
 
長浜奈津子より🌱
 
 

<関連ブログ>「江戸朝顔」の種を蒔きました〜 夕立のあとの小庭にて

 

「江戸朝顔」の種を蒔きました〜 夕立のあとの小庭にて - 銀の河 ~ 長浜奈津子のブログ ~

皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌱   突然の豪雨、通り雨、夕立…これも夏の風景の一つ。 『夕立や砂にまみれし庭草履』 竹久夢二 ...

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「江戸朝顔」きれいに咲きますように…
 
 
伸びろ、朝顔、まっすぐに… (みすゞさんの言葉)
 
 
 

 

 

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