皆さんこんにちは、長浜奈津子です🌱
今夏7月のおとがたり北海道ツアー旅日記、小樽の街 編です。
<白足袋を…>
| ホテルで朗読公演用の着物準備をはじめました。
するとスーツケースに、白い足袋の履替がみあたらない。どうやら入れ忘れたようです。
この後、室蘭・函館と手に入れる時間もなく、そうだ小樽で探そうと思い立ちました。
すると、堺町に「きもの辻忠」さんがみつかり、午前中すぐにお電話をしました。電話口に優しい口調の女性が出られて、やりとりをして希望のサイズをお取り置きして下さることに。
< 風鈴と堺町通 >
| 海へ向かって、ゆるやかに坂を降りてゆく。左に、小樽文学館。日銀通りから、堺町本通りへまがると… 潮風にあおられて、気持ちよく風鈴が鳴っています。
抜けるような青空に、まるで泳いでいるかのように…
いくつもの風鈴が、良い声で歌っているかのように…
| 堺町本通りにある店々軒下にも、風鈴が… かろやかな音をかさねて、鳴っています。
<桜色・海色・千草色の帯揚げ>
| ”きもの辻忠” さんへ到着すると、午前中に電話でご対応下さった、優しい奥様とお店のご主人様が迎えて下さいました。お願いしていた白い足袋を受け取り、ホッと胸を撫でおろしました。これで今夜の朗読公演は気持ちよく朗読できます。
しばらくお店先で、いろいろなお話をしているときに、ふと目にとまったのは、帯揚げです。持参の帯揚げの色が渋すぎて、重い。どうかなと思っていたところに、涼しげな夏の帯揚げが並んでいます。
衣装の写真をみて頂き、いろいろ出して下さいました。
演目は「桜の森の満開の下」です。…その夜、桜色の帯揚げで出演することに。
そして辻忠さんご夫妻と、お友達も聴きに来て下さることになりました。
ありがとうございました!
<コロボックル物語、撫子の花と紋白蝶>
| ホテルへ帰る途中、小樽市文学館の近くで、7月ですが春の花々をみつけました。タンポポ、シロツメクサ、撫子(なでしこ)、蕗(ふき)など。
| 蕗をみると「だれも知らない小さな国」佐藤さとる著、コロボックル物語を思いだします。
コロボックル(コロポックル korpokkur)は、アイヌ語で「蕗の下のひと」。アイヌ伝説の妖精です。わたしは子どもの頃、いつもこれを読んでいました。蕗の下にコロボックルを探したりしていました。
部屋で「今、わたししかいないから、出てきても大丈夫だよ」と言っていたことも。いやあ、今なら… ドン引きされそうです。
…子どもの頃は、函館でもこの写真の蕗より大きい蕗がたくさん生えていて、祖母と蕗をとりにいきました。プツンプツンと蕗を折って、持って帰って来て、筋を取る。指先や手が渋で真っ黒になります。渋がつくのはいやだったけれど、炊いた蕗は、美味しかった。
遊んでいて雨が降ると、コロボックルみたいに蕗を傘にして、遊んだこともあります。
| 撫子(なでしこ)の花から花へ… 紋白蝶が飛んでいました。
羽根をひらひらさせて、花々の蜜をすっています。
< 手宮線跡地 >
| 小樽市文学館の隣には、手宮線・旧色内駅の跡があり、こんな風に…市内には古い線路があります。わたしは鉄子ではないのですが、この古い線路をぷらぷら歩きたくなります。
https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020111400153/ (北海道鉄道発祥の地・手宮の歴史)
坂の街を歩き、ホテルへ戻ります。
すっきりと白い足袋をはき、着物に着替えてから、
小樽文学館へまいります。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。