ホテルのサロンで一緒に働いているHさんは、去年の春はアロマについて全くの初心者でした。
先日、新しくサロンに加わる人のためのレッスンのモデルをしたのですが、そこでHさんが見本の施術をしたのですね。
すごく上手になっててびっくりしました。
確かにもうちょっとここをどうにかしたら!という所はあるんですが、そんな所はごく一部でトータルではとても気持ち良く、今の流行(あるんですよ)にも沿ったもので感心しました。
彼女、この一年ちょっとで相当な数のお客様をこなしています。ホテルの正社員のスタッフなので、私と違い出勤数がとても多いのです。多分一年で900例以上は軽くやっていると思います。
Hさんは知識の方もなかなか豊富です。学校は時間ないので行けないのですが、独自に専門書を沢山読んで、興味のあるセラピーは受けてみたりしています。
頑張り屋さんなのです。
しかし資格としては日本アロマ環境協会の検定1級しか持っていません。
インストラクターやアロマセラピストを受けるには結局学校行ったりする方が有利なんですが、そんな暇もお金もないのが現状です。
ええ、薄給なんです…
。
アロマテラピーで有名な資格といえば、日本アロマ環境協会のインストラクターやアロマセラピストです。
最近は学校独自でメディカルアロマセラピストというディプロマを発行している所もあります。
こういうの取ると確かに凄くアロマに詳しい専門家!って感じがするんですよね。
しかし、私もびっくりしたのですが、これらの資格って全くアロマなんて触った事も経験した事もない人でもスクール通って要領よく勉強したら、一年足らずで取れるんですよね。
しかもメディカルアロマとはいうものの、実際にはこれが無いと医療機関で働けないというものでもありません。
しっかりした技術と経験、そして医師との信頼関係があれば、それこそ検定一級でも医療機関でいけますし、実際それで病院で働いている人も知っています。
以前、今からアロマをしようかという人に
「アロマってメディカルアロマっての取ったら国家資格になるんだよね?」
と訊ねられてひっくり返ったことがありました。
誤解生んどる……。
実は私はあまりここら辺の知識なしにこの業界に足突っ込みました。
だから入ってびっくり!こんな事で良いのか?!という事が凄く多かったです。
アロマの業界ってすごく不安定でいい加減な所が多いんですよね。国家資格でも無いし、私もやっていて不安になったり自分、これで良いのか?!と思う事が多々有ります。
いや、実際鍼灸の学校行こうかと思った事もあるんですよね。
しかし自分自身が鍼苦手なので、こりゃ無理だと(笑。
また国家でも民間でも資格があるから優れた技術者とは必ずしも言えない事がとても多いのもこの業界の特徴である気がします。
先に出したHさんがまさしくその良い例です。
この事について内心不安に思っている人は自分も含めて沢山いるんだと思います。
今後どうなっていくのかな~と思いつつ、今は自分のやれる範囲の事をやって行くしかありません。