誰にも話せないことって
誰にも話せないけれど
時々ものすこく誰かに
話してしまいたくなる
話してしまえば心の中は
たぶんすっきりする
それが分かっていながら
なかなかそうできない
話してしまうと
大変なことになる場合だってある
みっともないこと
恥ずかしいこと
ヤバいこと
突拍子もないこと
呆れるようなこと
秘密にしておかなければ
ならないことを
打ち明けてしまって
男のくせにとか
いい年をしてとか
見損なっていたとか
サイテーだよとか
そんなふうに思われたら
地面に潜ってモグラのように
後悔の平泳ぎをしたくなる
水の中だって泳げない私が
どうやって地面の中を
泳ぐというのか
人間の頭蓋骨というのは
”思っていること”のダムだ
思っていることがあふれそうになったら
圧縮ソフトを使って
アーカイブしておけばいい
まさか!
そんなことができるわけがない
口からあふれ出るに決まってる
酔っ払ったときとか
有頂天になったとき
腹を立てたときとかが特にアブナイ
口から出た言葉は消せない
話し言葉の消しゴムが発明されたら
億万長者になれるって以前に
どこかに書いたような気がする
それが発明されるまでは
ん〜・・・どうしよう
青春ドラマみたいに
誰もいない海に向かって
吐き出してみるか(笑)
だけど海に向かって吐いた言葉って
頭のダムに戻ってくるんですよ
※写真はアダムスキー型UFO。
宇宙人は人間の脳をスキャンできそうだ。
でも地球人の言葉は解せない。セーフ。