自分は密かに頭がいいと思っている
自分はどんな場面でも人一倍冷静だ
自分は相手の嘘を見破るのが上手い
自分は誰よりも正義感が強いし
曲がったことが大嫌いだ
自分ならどんな時も鉄壁の守りが敷ける
だから自分は美味い話なんかに乗らないし
詐欺なんかにゼッタイに引っかからない
そう思っている人こそ
プロの詐欺師に目をつけられたら
たぶんいとも容易く騙される
彼らは心理学に精通し話術に長け
情報に敏感で空気の読み方も上手いし
作戦の引き出しだってたくさん持っている
お金を稼ぐには頭が良くなくてはダメ
そういう点では善人も悪人も一緒
だから被害に遭わないために
まずは自らに対する過信を捨てることだ
悪人は黒い服を着て
サングラスをかけていたりはしない
いま私とすれ違った人は
もしかしたらそっち系の人かも
”人を見たら泥棒と思え”というのは
少しオーバーかもしれないけれど
”見知らぬ人を見かけたらおゃっ？と思え”
くらいに構えていた方がいい
また、古い友人が訪ねてきて
美味い話を持ちかけてきたら
ちょっと待てよと思ったほうがいい
身に覚えのないメッセージには折り返さない
この世に頭や身体の労力を使わずに
儲かる話などどこを探してもない
美味い話は自分ひとりで味わうのがフツーで
他人に分けてあげようなどとは
間違っても思わないものだ
自分よ、お前は大丈夫か？
えっ、私？私は大丈夫。
過信なんて絶対にしないもの。
時々刻々と手口が巧妙になっています。
情報の裏をかいたり上をいくのが彼ら。
自信は過信の入り口ですからね。
※写真はすっかり色づいた銀杏の樹。
下から見上げるとまるで季節外れの
黄色い入道雲みたい。
