くの字型に続く階段のない山道を
ひとしきり登って呼吸を整えながら
20メートルほど平坦な道を進んだ先に
なにかの冗談のように写真の階段が現れます。
噴き出る汗を拭いながら下から見上げると
天国まで続いているんじゃないかって
思ってしまうほど急峻で長い。
まさかここを登ろうって魂胆じゃないよね?
そう問いかけるよりも早く
フレディはもう駆け上がり始めている。
ウソだろ?
「ご主人様、なにをもたもたしてるんですか!」
ピーンと張ったリードから
そんな気持ちが伝わってくるのだった。
もうこれは朝の散歩の域を脱して
トレーニング・・・いや、苦行のよう。
仕方なく引っ張られるまま導かれるまま
登り切る頃にはとめどなく吹き出す汗が
アゴを経由してポタポタ滴り落ちていました。
登り詰めた丘の頂からは素晴らしい景色が
広がっていたのですが電線や家々に
邪魔されて上手く写真が撮れませんでした。
でもこうした散歩が肥満を食い止めて
くれているのだと思えばありがたいこと。
フレディ、Good Job!
精魂尽き果てようかという帰り道に
群生しているタマスダレの花を見つけました。
この花、レインリリーという素敵な名前もあって
まとまった雨が降った後に花茎を伸ばして
一斉に開花するというのがその名の由来らしい。
白いタマスダレの花言葉は”穢れなき愛”。
素晴らしいじゃござんせんか。へー。