きっかけは、2010年の暮れに711系の撮影地をインターネットで探していた時でした。
キーワードで「711 撮影地」等と入力して画像検索したところ、この撮影地が出たのです。
その頃の711系は既に千歳線から撤退していた(と思う)ので結局は海沿いの朝里で撮りましたが、
その足でこの北広島へ足を延ばしてからこの場所にハマってしまい以後毎回通い続けるわけです。
初めて撮ったのは3連の731系でレンズよりも編成両数自体が致命的に短かったので、
即座に横位置から縦位置にアングルを変え、ピントも測距点自動選択という行き当たりばったり。
因みに普及機のAF性能を見直したのはこの時使っていたKiss-x4が発端です。
またサムネイル画像は撮影当時の設定のままの現像なので参考までに。
半径が緩い曲線を超望遠で無理やり圧縮する為、ここではAPS-C+300mmが基本セット(フルサイズ換算480mm)。
しかし旅客列車はそれでも物足りず、3型に進化したエクステンダーを購入してから世界が変わりました。
2012.1.29 EOS40D EF300mmF4L IS USM EXTENDER EF1.4×III 1/320sec f10 ISO100
たった少しの画質低下と引き換えにこんなにも纏まった構図を手に入れられるのか!と驚愕しました。
因みに先の遠征で順光線下でのキハ281スーパー北斗の撮影に恵まれましたが、ベストショットは後にも先にもこれのみ。
撮影機材は今となっては現行モデルに解像度が劣る時代遅れの40Dですが、理由は幾つかあり、
・顔面が氷結している
・APS-Cなので雪煙もパンフォーカス
・雪煙に巻かれた割には最後尾まで見えている
・2段近く絞った割に回折現象が出ていない
・晴天ではなく薄曇りだった
以上等の理由でキハ281系に関してはこの時がベストショットになったのです。
特に最後の項目で薄曇りだった事は結構特筆に値し、晴天でこれだけ雪煙を上げてしまうと、
折角光線が当たっているイン側を雪煙自体が影の原因になって暗くさせる事が挙げられます。
ドン曇りも考え物ですが、これ位の露出低下であれば悪影響はないと私は考えています。
8771レなんて列番が付されていたタンカートレインの返し、本輪西行き?の8772レでしたかね。
下りの8771レはよくデーデーの重連が牽く写真が巷のブログではアップされた撮影者が大半でした。
この頃は来るもの拒まずという感じで何でもかんでも来た物は片っ端から撮るスタンスでした。
今では必ず撮っている2050列車もこの日に限って来ず、その存在も後年の遠征から知る事になります。
今現在は苗穂で雪を被って休車状態という残念なキハ183系クリスタルエクスプレスです。
降雪期以外ならこのシルバーメタリックも景色に映えるでしょうが、一面白銀だと溶け込んでダメですね。
一番右の架線柱を処理したいが為に手前まで引っ張ると編成が短いのでずんぐりむっくりになるという、
この撮影地では致命的である編成の短さが極端に露呈してしまった列車のひとつです。
ヘッドライト全点灯、1両増結した6両編成、力行中でエキゾーストから陽炎が立ち上ってくれた事等、
これらが微妙なデザインのヘッドマークを帳消しにし、やはりこれが「スーパーとかち」のベストです。
右の架線柱を犬走り側に寄せて先頭部で隠れるポジションを取ったつもりでしたが微妙に計算が狂いました。
何度も言う通りこの撮影地は除雪時の雪投げ場なので処理の仕方がその時の雪の慣らし具合にも因るんですよね~。
そんなわけで最も豊富な車種・列車を撮影できたのはこの2012年1月の遠征だったように思います。
前述の8771~8772レの存在を知り、翌2013年1月にも遠征を掛けてデーデーの雄姿を収めようと努めるも、
なんと、いつの間にやらDFに担当が変わっており、どことなく不完全燃焼のまま帰京したのです。
2013.1.26 EOS-1D Mk3 EF300mmF4L IS USM EXTENDER EF1.4×III 1/500sec f7.1 ISO160
また2010年に購入した1D3も望遠側がこの撮影地には不向きという理由で出番が無かったのですが、
エクステンダーを購入した事で貨物列車向けの機材・焦点距離を得られた為に活躍の場が与えられ、
旅客はAPS-C、客車・貨物列車はAPS-Hという勝利の方程式(笑)で分け隔てなく撮影可能になりました。
ボディーのフォーマットで構図を変えるという手法はこの頃に味を占めたとも言えます。
AFに関しては1D3の場合、巷で言われるほど悪い癖が表に出る事はありませんでした。
しかし300mmF4の設計が古く、連写性能を十分に活かせず8コマ/秒前後で撮らざるを得なかったです。
1D3(4も含む)はブースター一体型である1D系の中では非常に軽量(1,155g)なボディーでした。
確か前年に開催された【CP+2012】で私が1DXを触っちゃった為にドナドナという不憫な結末を辿るのでした。
結果的には、この遠征の二ヵ月後には1DXが私の手中に収まってしまうという
APS-CフォーマットもKiss-x4→40Dと続いた後、2013年から7Dに代えたところ解像度は落ちたものの、
ピント精度や追従性は、のちのサンニッパIS2+7D2より実はサンヨンIS+初代7Dが軍配は上でした。
考えながら撮ったら失敗するという典型的な直線番長機だったのでAFはゾーンAFモードを多用しました。
クルマで言えばマークⅡツアラーVのような、ATでDレンジでアクセルベタ踏みが一番速いという、そんな機種でした。