ベストバウトなんてタイトルに書いちゃあいますけど
そんな大層な物ではなく、ただ単に「思い出」と書くのがコっ恥ずかしかっただけです(笑
それぞれの一枚はそれぞれの一瞬が刻まれているし、二度と同じ写真は撮れません。
その構図に至った理由も経緯もその時の心境や天候で色々と変わるわけで、
まっ、どれが一番いいなんて言えるわけがないんですな。
今回の遠征で初めて行った白老~社台の有名撮影地は前回のリベンジも兼ねていて
前回、朝から曇天だからと言って見切りを付けて他の場所(というか駅)に移動したのがアホに思えました。
あのままタクシーを拾って撮影地に行って通過まで粘っていたらもしかしたら晴れたかもしれないし。
遠征前に予定を立てたらきちんと初志貫徹で計画通りそこで写真を撮らないと駄目ですね。
確かに今回の二枚はドン曇りでしたが露出やピント等精一杯工面した上での結果なので悔いは無いです。
2015.2.18 EOS-1DX EF300mmF2.8L II IS USM 1/400sec f4.0 ISO400 室蘭本線・白老~社台
道内で最も撮り易い列車が「トワイライトエクスプレス」で、上下共に撮影有効時間帯を走るのだけど、
唯一のネックが年季が入ったヘッドマークと快晴以外は発色し難い深い緑色の客車なわけですよ。
2011年2月に初めて訪れて以来、すっかりお気に入りの撮影地と化してしまったこの区間。
地形上、地吹雪になり易いようでいつ行っても曇天か吹雪の写真しか撮れませんでした。
昨年の遠征で薄日が差したお陰で客車が綺麗に発色してくれた事がせいぜい気休め程度で、
スカっとした写真が冬季で撮れれば、と想いをはせていたのでした。
2011.2.27 EOS kiss-x4 EF300mmF4L IS USM 1/640sec f5.0 ISO200
2014.1.25 EOS kiss-x6i EF300mmF2.8L IS II USM 1/800sec f4.0 ISO200
話が前後しますが、今回初日の北広島で撮った8002列車がかなり好条件下で撮れました。
APS-Cに300mmを組み合わせた時とそれにエクステンダーを噛ました時との画角差をDPP上でシミュレートし、
曇った時と晴れた時のアングルも違えて考えたり、廃止とは言われているけど今後走った時の構図とか。
当然、APS-C時に480mmの画像からエクステンダーで伸ばした仮想672mmはシミュレートできるけどその逆は無理。
300mm(480mm)÷420mm(672mm)=0.71428・・・
5184ピクセル×0.71=3680....
DPPのトリミング機能を使って横幅を3680ピクセルに縮小すれば仮想672mm時の画角で青写真を描けるので
どの辺りでシャッターポイントなのか模索したらデーデーが正面を向いた時に捕らえれば全編成が入る事が判明。
2015.2.17 EOS7D MARK2 EF300mmF2.8L IS II USM EXTENDER EF1.4×III 1/800sec f5.6 ISO125
重連っぽさを優先して少々奥で切るか迫力重視で手前まで引っ張って切るか最後まで悩んだあげく、
陽が目一杯当たったデーデーなら例え本当に単機牽引だとしても前面に出てくる迫力に勝る物は無く、
2014年の遠征時に撮ったアングルから横に1メートル移動してこのドカン構図に落ち着いたというわけです。
ここは除雪時の雪捨て場なので雪が解けていなければもっと高いアングルで撮れたはずでそれが心残り。
まぁでもこうしてみると大体自分の好みが分かるというものです。
直線だと左頭か右曲線へのアウト側からのアプローチしか撮っていません。
信号を指差し呼称する箇所がシャッターポイントだった場合、運転席は左側にあるので
もし左頭の構図なら動きが出るし、自分は右バッターなのでパンニングも左方向が自然なのです。
2001.11.9 EOS-1VHS EF300mmF4L IS USM EXTENDER EF1.4× RDPIII(+1/3) 室蘭本線・有珠~長和
2015.2.18 EOS7D MARK2 EF300mmF2.8L IS II USM 1/800sec F4 ISO125 千歳線・サッポロビール庭園
今回の遠征でもサッポロビール庭園の駅撮りでは私以外の他の同業者全員が上りホームでスタンバイ、
客観的に見ると非常に自分自身が特異な存在に思えてなりませんでしたが、やはり自分の好みで撮って正解でした。
有名な苗穂駅進入でもフルサイズ換算で300mm程度なら気合の入った信号歓呼地点が構図に入り、
ラッキーなら運転士が指差し呼称するシーンも一緒に納める事が可能です。
2014.1.27 kiss-x6i EF70-200mmF2.8L IS II USM 1/1250sec F4.5 ISO100 千歳線・白石~苗穂
本当に本当のラストのラスト、もう一度撮影機会はあるでしょうか
見出しPHOTO:2015.2.18 EOS-1DX EF300mmF2.8L II IS USM 1/640sec f3.5 ISO400