苫小牧は東●インに泊まりました。
本当の意味でビジネスユースに的を絞った宿泊施設らしく私の認識も甘かったようです。
駅からの便は徒歩1分で非常に立地条件は素晴らしいんですが、コンビにも繁華街も少ない。
悪く言うつもりは全くないけど人口も多いのに意外と栄えていないイメージでした。
で、この東横●ン。
夕食はタダ!無料!のカレーライスが出るそうです。
限定モノらしいので早い者勝ちって事にもなるわけですが・・・
カレー?
聞いた途端に泊まる気が削がれちゃったかもですよ(; ̄皿 ̄)
レトルトにしろ本格的な物にしろ遠方で食べる物じゃない気がするなぁ
ビジネスユースでの宿泊だったら、まぁ口に入れば何でもいいや的な物でもOKでしょうけど
嫌いじゃないけど、というか好きだけどカレーで明日への気分が盛り上がるのかよって話ですよ(笑
他にも部屋の壁の向こう側がエレベーターだったり(煩くなかったけど)、
部屋の空調がまんま家庭用のエアコンだったりとかエグゼグティブな要素は乏しい東横イ●でした。
いよいよ二日目が来てしまいました。
泣いても笑っても「カシオペア」はこの日しかチャンスはありません。
前日の天気予報からしてもう結果なんぞ分かりきってるんですけどね。
ここで難癖つけて諦めたら私は今後二度と鉄っちゃんでいられないような気がしました
苫小牧6時1分発、室蘭本線上り長万部行で因縁の白老に向かうとします。
通い慣れた場所ならゆったりと構えていられそうな気もするけど廃止間際の有名撮影地。
関東の葬式ウィークほどじゃないけど、やっぱり同業者もこの朝一番列車に乗って何処かのポイントを目指すらしい。
かくいうこちらも白老駅前にタクシーを予約で待たせており万全な段取りと思いきや白老下車組は他にも複数名いて、
輩が自分より先を歩いて駅前に出た為、予約していたタクシーが自分と勘違いして乗せるハプニングがあった。
大まかな着衣を伝えてなかったこちらにも非があるが、無人駅に早々タイミングよくタクシーが居るわけがないのにあの輩・・・・。
2015.2.18 1031M 室蘭本線・白老~社台 EOS-1DX EF300mmF2.8L ISII USM EXTENDER×EF1.4III ISO400 1/500sec f4(+0.33)
訪れた人なら分かると思うけど撮影地は単なる警鐘付の踏み切りでした。
タクシーで到着したので当然自分が一番乗りに違いないのだが、寧ろ独りだと心細くなるのは現金な性格。
ふと、苫小牧で仕入れた温かいお茶を思い出して一口含むと落ち着いて、やおら機材のセッティングに取り掛かる。
と、三脚を立てている最中にも背後からハァハァと青息吐息の同業者が来訪、息も絶え絶えにおはようございます、と言った。
はてさて?
そう言えば、確か苫小牧からこんな人が乗ったような覚えもある。
聞けば社台から徒歩で歩いてきたというが自分とのタイム差は20分くらいなので競歩レベルだろう。
朝飯
天気予報だと降水確率は20%だったけど、でもそうゆう問題ではない露出。
本来は晴れちゃいけない方角の空が明るくなってしまって露骨なまでの逆光状況に思わず舌打ち。
それでも雲の流れは結構速くて徐々に明るくなる海越しの駒ケ岳に釣られて10秒毎に空を見上げてやきもきする。
こんな時に限って定時運転か~と前出の同業者と苦笑いしながら直線区間に姿を現した「カシオペア」を狙い打ちしました。
2015.2.18 8009レ 室蘭本線・白老~社台 EOS-1DX EF300mmF2.8L ISII USM ISO400 1/640 f3.5(+0.3)
2015.2.18 8001レ 室蘭本線・白老~社台 EOS-1DX EF300mmF2.8L ISII USM ISO400 1/400sec f4.0
2015.2.18 5001D 室蘭本線・白老~社台 EOS-1DX EF300mmF2.8L ISII USM EXTENDER×EF1.4III ISO200
ここに来た真の目的は朝日を浴びる黄金の「カシオペア」を手中にする事だったから、
こんな曇天では望むべくもないのだけど、その場の自然環境でベストを尽くすのが鉄道写真だと思います。
そんなわけで窮鼠猫を噛む感覚に発作のように襲われつつも、無心になって最後の5001Dまで撮りました。
ただ、唯一の救いは8001レが直線区間をチンタラポンタラ徐行制限が掛かった中をやってきたので露出が稼げた事か。
見れば、昨日の上り8002レの先頭に立った1140号機と違ってエプロン周りが汚れたJR北海道らしい面構えのデーデーでした。
白老駅
ご一緒した同業者さん。お疲れ様でした。
徒歩で到達可能(と言っても30分以上掛かる)な最寄の社台へ行かずタクシーで有人駅の白老に逃げ込みました。
飲み物の自販機もあるし待合室にはヒーターもあるから撮影予定や乗り継ぎ計画など脳ミソを「常温」で動かすにはもってこい。
時刻表を辿れば、一時間少し遅れている「北斗星」をサッポロビール庭園駅で狙える事も判明、脳ミソもα波で満ちていきますが、
早朝起床のツケが暖房で増幅してウトウトしたところに苫小牧行431Dの改札案内がスピーカーから聞こえ、正気に戻った。
苫小牧から南千歳まで5003D「スーパー北斗」3号の世話になりますが、これが指定席自由席問わず全車通路まで満員御礼。
キハ283の「スーパーおおぞら」と共に増結で柔軟に対応するイメージもあるが7両編成はミニマムではなかったかな。
苫小牧到着時点で2分遅れでしたが、この長蛇の列が乗り切るには相当時間が掛かる事も容易に想像できたので、
それを逆手に取ってサツ方先頭車からハコ方に向かって立ち入れるデッキを探してホームを歩きました。
よく覚えてないけど確かグリーン車の隣の車両のデッキに空間を見つけ、三脚とバッグで要塞化(笑
ドア数が少ないので少し焦ったけど、この辺りの感覚は首都圏の通勤時間帯で体得したスキル(?)かもしれません。
それにしても120km/h制限を課せられていることもあり、ノッチも絞り気味のようで爆発的な加速は体感できませんでした。
「スーパー北斗」を南千歳で下車して「スーパーカムイ」の化身、789系1000番台「快速エアポート」に乗り継いで、
更に千歳で正真正銘の普電に乗り換えて「北斗星」を迎撃すべくサッポロビール庭園を目指します。
現金な物で千歳界隈まで来ると飛行機の音も聞こえるせいもあってか「庭」に感じてしまうようになりました。
2015.2.18 EOS7D2 Mark2 EF300mmF2.8L ISII USM 1/800sec f4.0 ISO125
サッポロビール庭園では数名の同業者も散見されましたが左頭で撮るのは私のみで他は上りホームでの右頭狙い。
客観的に見ると自分が特異に思えてきますが好みは曲げられず、マイノリティー上等で一人下りホームに陣取りました。
そして90分だった遅れを70分に回復してデーデーの轟音と共に通過、エキゾーストの匂いが鼻をくすぐるとはまさにこの事。
ディーゼル機関車にはパンタグラフが無い事を逆手に取って画面一杯これでもかと言わんばかりに大きく写してやりました。
曇りとは言え、モニター画面一杯に写る迫力に手応えを感じて札幌に投宿。