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”気ままな…ホルン道楽”

本番前に…思ったこと

昨日は…サロンコンサートの本番でした。演奏会は年一回で12月にあります。
今年で8回目と紹介があり、ふと…私は4度目だから…半分もご一緒しているんだと、しみじみと思いました。幸せ者です。
そして、入団当時のことを思い出しました。

最初は、エキストラ。第九の4番ホルンでした。久々に再会したFeちゃんから頼まれたのですが…10年のブランクがあるのに第九の4番は正直言って無謀です。でも私ならできると、口説かれてしまったのでした。
ホルンはケースの中で眠っていました。10年間、一度も吹いていませんでした。
当時、仕事が忙しく、しかも体調もすぐれず、この先ホルンを吹くことはないとさえ思い始めていた頃だったのです。
でも、練習に参加してみると…雰囲気も居ごこちも、最高!…ではありませんか。
不思議なもので、ホルンを練習し始めたら、身体の調子が良くなり次第に元気を取り戻しました。
「私のホルンの音には聴き手の心を癒す力がある」…みたいで、それは以前からなんとなく気づいていましたが、まさか自分自身にも効くとは…驚かされました。
それから3カ月、一所懸命練習して、本番に臨んだのでした。1楽章から全て4番を吹くというのは初めてでした。(3楽章だけ4番で、あとは一番を吹いていましたから)
そして、久々に味わうプレッシャーと安堵感。
今まで吹いた第九の中で、もっとも慎重に、杓子定規のような安全走行の無難な…、
つまりは味気ないソロになってしまいましたが、あの時はそれで精一杯でした。自分を褒めてあげたいと思いました。
「やったね。ぼっち先輩!」Mちゃんからも祝福されました。弦の方々からもです。
この後、実家に…北国に。。でも、このオケに入りたいと思いました。(美人コンマスもいるし…)
そしてこの第九のホルンのもう一人のトラが、今後ろで吹いているSzさんです。
つまり現在のメンバーはこの時からなのです。

そして、これを機に、「もう一生、ホルンは手放さないと誓ったのでした。
そうです!このオーケストラのおかげで、「癒しのホルン吹き」は復活したわけです。
オケのメンバーに感謝しなければ。。。
…「よし!」と気合を入れて、本番を吹き切ったのでした。


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