ブラームスは、ナチュラルホルンの方を好んだと聞きます。
ホルンをホント上手に使いますね。
クララ・シューマンへの甘く切ない思いを…打ち明けているようかのように…
でも何故か、交響曲第2番の2楽章…
ホルンでは、滅多にお目にかかれない調性。in H(はぁ)です。
不安な調性?…。わかりませんが…。
ホルン吹きには移調読みがことさら大変です。
慣れてくると変換も一段を上下するくらいなら楽で、
それ以上に離れると、むしろ記譜上の「ド」が、実音で何の音になるかで見たほうが早いっと…前回お話したとおり。
おさらいですが、inC なら記譜上の「ド」は「ソ」で。
inB♭なら記譜上の「ド」が「ファ」という具合でした。
(まぁ、in B♭は二段落としで読み替えるときもありますけど…このあたりは状況次第)
ところが、in Hは(inCとinB♭の)中間なので…一度 inCかinB♭に読み替え、
さらにそこから、半音上下させます。
たとえば二段落として♯をつける…。
これは非常に面倒です。瞬間でやるわけですから…
あらかじめ♯が付いていたらダブルシャープで一音上がるわけですし、
逆に♭だったら、二段落としてナチュラルに戻すのです。
しかもブラ2では、まさにネチネチネチと半音階で動きます。
初見だったら…ちょっと慣れた程度では…非常に恐ろしいのですよ。
(次回は対策法。これで、退屈なシリーズは終了です。)
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