クラムとジジイの泣き笑い

一人暮らしのジジイが、Mシュナを飼う事にになった。小型犬故、寿命は、20年か?私は90歳まで長生きしなければいけない。

老人性乖離17(荒金均の場合)

2013-04-11 05:23:52 | 日記
本日、風強し。
強風注意報か?
警報じゃないの?しゃがみこんでも吹き倒されそうだった。
犬も、怖がっていたぜ。ワイルドだったヨ。

老人性乖離
春菜は頑なに心を閉ざしてしまい、均と会話を交わすことはなくなった。顔をあわすと、4畳半の部屋に閉じこもるか、何も告げずプイッと、家を出ていくのであった。懐柔するにも、相手が耳を貸さないので手の打ちようがない。力ずくで屈服させようかとも思ったが、そんなことをすれば、マスマス拗れてしまう。春菜の軟化を気長に待つしかない。反面、聖との関係は、何の障害も無く親子そのものであった。聖は幼い時分から、均の読み聞かせを傾注してきたせいか、就学時には、読書好きな子に育っていた。特に歴史に興味が深く均が、市から購入した史跡マップを手に貝塚巡りが趣味になり、休みの日には、均と連れ立って関東一円の史跡を見学して回ったものだ。そして『尖がり石遺跡』で買った“縄文のビーナス”のレプリカが宝物になっていた。春菜が3年に進学する直前の春休みに、未成年者不純異性交遊で警察に連行された。相手は、事もあろうに市会議員であった。この場合春をヒサイダほうが、未成年だったというのも、相手が市会議員だったと言うのも春菜には有利に働いた。加えて母子は、シタタカだった。春菜は清純を演技し続け、保子は良妻賢母を装って、時に冷静に、時に取り乱しして「うちの子は未成年です。それを、お金で弄ぶとは、何事ですか。もう絶対に、許せません。」と周囲の同情を買い、すべての罪を件の議員へ擦り付ける事に成功した。ともかく初犯でもあり、厳重注意で切り抜けたのは幸いであった。学校の処罰も3週間の謹慎で済んだ。しかし、一度、目を着けられると、暫くは、行動を慎まなければならない。軍資金はため込んである。春菜は捲土重来を期して、静観することにした。

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