床屋に行って髪を刈り上げた。面倒がないので40年来変わらぬ髪型である。良く言えばスポーツ刈り、平たく言えば職人髪だ。ジジイが好むタイプ。
この店は、いわゆる千円床屋で何時も繁盛している。椅子が5脚あって常時満席だ。ワタクシはいつも1360円のコースを注文するのだが、仕上げが雑だ。髭は剃り残しが随所にあり、いつも帰宅して剃りなおす。シャボンを塗ったくるブラシを洗い水を切るのに勢いよく降って、とばっちりが顔にかかることはしばしばだ。マ、安いから辛抱しよう。
隣で、ワタクシより先にいた客は、話しぶりや話題から、どうやら医者らしかった。先に終えて帰る際に職人が『気を付けてね』と声をかけた。ウン?逆じゃねえか?医者から職に向かって言う言葉なら判る。なんかすっきりしない会話だった。