武道空手について

武道空手について様々

小手先

2021-04-08 00:28:47 | 日記
四足から二足直立歩行に進化して、人間になりました...

足として機能していた前足が自由になって手となり...

脳の進化とともに、自由になった前足だった手が様々を行えるようになりました。

その延長で道具などを開発して使用するということも出来るようになりました。



人間は、その手の意識が非常に濃いです。

手で何かをしようとする...

そして、あまり良い方向で使われない言葉...小手先という言葉ができました。



武道空手の技術は、小手先とは正反対...一見、手腕で技を行っているように見えますが、

その実、人間の根幹である体幹部が大事で、体幹部で威力を生んで、手腕で伝える。

手腕でつながっていても、その実、体幹部で操作をしているとか...

客観的にも、つい目が行ってしまうのは、具体的に技を行っているように見える手腕です。


本当に技を伝授したくない相手だったら、より手腕に意識を向けるように操作をすれば、

これらの技の本質は見取られない...ということも出来ます。



そして、この身体の使い方が身についてくると、考え方、ものの見方にも変化が出てきます。

物事の見た目などに誤魔化されず、体幹部にあたる部分、本質の部分を観る...そういう感覚につながります。

本質を観ようとする眼、本質を見抜く眼...。


話は戻り、手で何かをしようとする...普通の人は、そういうプログラムになってしまっています。

手で殴る。 手で技をかける...手でどうにかしようとする...

まさに感覚が小手先なのです。

その小手先の感覚を別プログラムに書き換えていく...稽古を重ねてプログラムを書き換えます。


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