「しつこく」新×3もろもろ日記

今になって夫が「進撃の巨人」に興味を持ち始めました^^

わたしを離さないで(映画)見てきました。※ネタバレ注意

2011年03月28日 | 映画・舞台
ヤフー映画である方が「原作を上手に映画にしてるので、
好き嫌いはあると思うが、原作未読の人は是非映画を見て欲しい」
と書かれているのを読んで行って来ました。

カズオ・イシグロ氏の原作を映画化。
この方の別の本を以前図書館で手に取ったんだけど
読まずじまいだったので、今度こそ読んでみようと思ってます。


寄宿舎でつつましく日々の生活を送る
キャシー(キャリー・マリガン)ルース(キーラ・ナイトレイ)
トミー(アンドリュー・ガーフィールド)

彼らは仲良しだったはずが、男性一人女性二人と
いうトライアングルな関係、多感な思春期を経て
次第にその仲には亀裂が生じていく。

これだけ書くと青春映画という感じなのだけど
その奥に秘められた事実が・・・


~ネタバレ注意してください~思い切りしてますので・・


















彼らは臓器提供のために育てられ生きてきた人間。
しかも誰かの「コピー」なのだという。

いつ、臓器を提供することになるかもわからず
大体三回目の提供を終えた辺りで「終了」(臨終)を迎える。
ほとんどの者は中年までも生きながらえられない。

彼らは幼い頃からうっすらとその事実を知っている。
しかし現実が近づいていくにつれ、深く苦悩する。

寄宿舎を出た後はまた別の施設に移され
外出や介護士(この仕事も一般の介護士とは
大きく異なるのだが)として働くことは許されるものの、
「その日」が来るのを待つ日々には違いない。

自分が「オリジナル」でなく、誰かの複製だったら・・・
そしていつかは他人のために体を提供しなければならない
立場だったら。平々凡々と生活しているように見える
彼らだけに、心の奥にはどんな闇を抱えているかと
思うとたまらない。

キャシーは言う。「人間は誰でも『終了』を迎える」
「提供する私達とされる側の人間と何が違うというのだろう」

私も映画を見つつまさにそれを感じていた。
命には限りがあって、皆最後にはこの世を去る。
キャシーの言うとおり「生」というのがどんなものか
真に理解できないまま、死んでいくのだ。

それにしてもキーラ・ナイトレイはよくこの映画に
出ることにしたと感心。衝撃的な場面があったので。


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