落語娘（ミムラ主演・津川雅彦共演映画）

この映画の原作本をちょっと前に本屋さんで見て・・
でも「映画見に行くかもしれないしなぁ」
と思って買うのやめたんです（笑）

主演のミムラの落語をする姿も板についているというので
見に行ってきたんですが、特訓の成果あってか、なかなか。
特に公園で「寿限無」やるところなんて。よくあんな長い名前
早口でスラスラ言えるよな～って感心しました。

女性の噺家さんは、まだまだ少ないし、
依然として男尊女卑のある世界なんだな～というのは、
三々亭平佐（津川雅彦）に弟子入りして三年
香須美（ミムラ）の孤軍奮闘振りを見てもわかる。
おまけに師匠はテレビ番組の生放送で失態を犯して
「干されている」状態。弟子は余計に肩身が狭い。

そんな折、何十年も封印されていると言う
「禁断のネタ」を解禁することで
面目躍如しようとする平佐。テレビ局がドキュメンタリーも
制作するというので「局の食い物にされるのか！」と
不服な香須美だったが・・


ちょっと話の盛り上がりに欠けるかな？と
飽きちゃいそうになるところも正直私にはありましたが。。
禁断の噺（緋扇長屋）が良くできてまして。
引き込まれてしまいました。
平佐の噺に合わせて時代劇が展開するところ
「タイガー＆ドラゴン」を思い出したりも。
また津川さんの語り、堂に入ってました。
女好き酒好きで借金まみれ（笑）
でも愛すべき落語家になりきって。そういえば津川さんの初監督作
「寝ずの番」も落語家の話でしたね。

オチはそうくるか！！（笑）
伏線は後から考えるとあることはあったんですが。
まさかね～という感じで、くすっと笑えます。