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釜山 冬柏島の人魚姫

2014-02-14 | 観光スポット

これはチュヨンテクさんというカマゴル郷土歴史研究院長をされてる方のお話が国際新聞に出ていて引用しました。

冬柏島の王様と対馬のお姫様が結婚…

場所:海雲台 冬柏島
結婚相手を探していた無窮国の王様 恩恵王がナランダ国の黄玉姫と出会い、王妃となって過ごした宮廷が冬柏島にあったことから
人魚姫像があるのです。これが「黄玉伝説」の象徴なんだそうです。
遠い昔、一人の漁師が漁に出て嵐に遭い、行方不明になりました。
その妻はタリミ山の山頂で夫を待ってついには死んでしまいました。
その女性が葬られた場所からツバキが生え、花を咲かせました。
それ以降、この島は冬柏すなわちツバキの森となり、冬柏島(ツバキ島)と呼ばれるようになりました。
この島には、美しい人魚の伝説があります。
 
天と地ができ、まだ間もない遠い遠い昔、この冬柏島には無窮国がありました。
この国には王様はいませんでしたが、天から特別に贈られた金の箱の中に、黄金の卵を割って出てきた赤ん坊がいました。
この赤ん坊はわずか10日あまりで大人に成長し、この国の王となり、国名を「無窮国」としました。
天の恩恵によって王になったと「恩恵王」と呼ばれ、この国は発展していきました。 
 
しかし、恩恵王にふさわしい王妃がいませんでした。
臣下たちは結婚することを勧めましたが、恩恵王はすべてを断り、天が王妃を贈ってくれることを信じ、待っていました。
 
当時、海の向こうの対馬にはナランダ国がありました。
この国は海の底にあるスジョン国と父子のように親しくしており、この国の体にはうろこがあり、普段は服で隠していたそうです。
 
ナランダの王と王妃の間に娘が生まれ、先例に従い、姫の名前は父の国であるスジョン国に行ってつけなければなりませんでした。
このお姫様をスジョン国まで送る特使の役は亀が任されました。この亀はその昔竜王の病を治すためにウサギをつかまえに行って、逃してしまった、あのウサギで、その後、スジョン国から追放されている状態でした。

 

スジョン国の王様と王妃はナランダ国のお姫様に「黃玉」という名前をつけました。黄玉姫は仙女のように美しく成長し、ナランダ国の王様と王妃は誰と結婚させたらいいか探していました。
 
こうした思いが天に届いたのかある日、ナランダ国の王様と王妃が夢を見て、神霊が現れ海の向こうの無窮国の恩恵王に嫁がせるようにと言ったそうです。
このようにして、無窮国の恩恵王とナランダ国の黄玉姫が結婚し、夫婦となったそうです。
そして黄玉王妃が過ごした宮廷があったのが、ここツバキが咲き乱れる冬柏島なのだそうです。
 
黄玉王妃は無窮国の冬柏島に来て、スジョン国の王様のお母さんが教えてくれたように、何重にも着ていた服の一番中の服を脱いで山神霊に捧げると、夕日に輝きながら風に乗り、遠く天まで飛んで行き、突然足ができ、完全な人の姿に成りました。
 
月日が流れ、黄玉王妃はスジョン国がとても恋しくなったそうです。
子供のときからずっとそばで見守っていた亀は黄玉王妃のお祖母さんから贈られた黄玉を渡しながら、満月の日にこの玉を月の光に照らしてみなさいと伝えました。
 
黄玉王妃は亀に言われたとうりに、この玉を月の光で照らしてみました。
瞬間、目の前にスジョン国とナランダ国の美しい月夜が現れたのです。
黄玉王妃はこの光景を見て涙を流しました。
すると、そのとき、 黄玉王妃はここに嫁ぐ前の姿になり、自由に海を泳ぐことができるようになったのです。この様子を目にした人々の間に、冬柏島には人魚が現れるといううわさが広がり、今日までつたえられているそうです。
 
このように、現在ウェスティン朝鮮ホテルのすぐ近くの岩場にある人魚の像は、ナランダ国から無窮国に嫁いできた黄玉姫の伝説を象徴しているのです。
 
同時に黄玉姫に仕えていた亀は、いまだ生きていて黄玉姫を慕い冬柏島の周囲に現れると伝えられています。
 

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1 コメント

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Unknown (きのこ)
2014-02-19 14:50:07
釜山ではじめての国際結婚で嫁いできたケースですよね。
黄玉姫ってすごくないですか。
冬柏島って歩いて10分~15分くらいで1周できる島です。
今は島といっても陸続きになっていますが。
対馬ではなくもっと遠くの国から来たという説もあります。
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