こんにちは、きのこです。
当時、エスペランスというカフェを運営していた李さんに、
「エチオピア国民の暮らしが少しでも豊かになるように、コーヒー豆の加工技術をおしえてほしい」という、
エチオピア大使館からの電話があった。
海外とのやり取りは初めてではなかった。ただ、話をいうとビジネスというよりは、「才能寄付」。つまり、
報酬を期待できないものだったが、新しい事業への期待と、真似ではない、本当に納得のいくコーヒーを提供できる冒険でもあることに、李さんは受け入れた。
数日後、ソウルから大使をはじめ、職員がわざわざ釜山に来て、実現に向けて動きだした。
この日、李さんの工場にはエチオピアから届いたロースト前の豆が山積みになっていた。
李さんがエチオピアに訪問し、加工技術を伝授した成果があり、長時間揺られてきたにもかかわず、質のいい状態が保たれている。
時間をかけて、天気や温度、湿気などを考慮しながら、如何に美味しく仕上げるか。
コーヒーは木の種類によっても多少違うが、生産される国によっても味が違う。
普段私たちが口にするのは、ブランドコーヒー。機械化され、収穫や各段階での加工も、ほとんど自動でされるブラジルのコーヒーは安いので、よく使われる。
美味しいコーヒーはそこに苦みや酸っぱみ、深み、香りがあるコーヒーをブレンドし、微妙な違いを出している。
「本当に美味しいコーヒーは冷めても美味しい。」
この日事務所で出してくださったアイスコーヒーは、すっきりとしたコーヒーの香りがいつまでも残るような、まさしくコーヒーの味を味わえた。
如何に美味しい、お客さんを引き付ける味を出すか。
工場には第2、第3の李さんを目指す(?)熱意をもった若いマスターが学びに来る。
事務所は地下鉄の車両で行ったら半分もないけれど、いつでも手際よくコーヒーが入れられるよう、セッティングされている。
「いつでもコーヒーを飲みにきてください」
ひとなつこい、誰の心をも温かく包み込むような李さんの心も、コーヒーを美味しくする秘訣なのかもしれない。
李さんは、新たな試みを今している。家でも本当に美味しくコーヒーを味わえるように開発した
コンパクトな抽出機だ。これには多くの李さんだけのノウハウが集約されている。
李さんのエチオピアへの思い、コーヒーへの熱い思いは果てしない。
エスペランスコーヒーは新世界などデパートでも購入することができるそうです。
小売りもされてるそうですが、詳細は後日^^。
以上きのこがお伝えしました。
チャレンジ精神旺盛の李さん
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