国際市場をのぞく
01 BIFF広場‐02 モクチャコルモク、国際市場-03 宝水洞本屋通り-04 富平カントン市場
その地域を知るには市場に行ってみろとよく言う。地元の人々の飾り気のない姿に直接出会える市場は、幼い頃の思い出と共に、現在まで韓国人の生活と最も密接な関係を結んでいる。経済事情が厳しくても空腹を満たせた露天商の食べものは、今でも市場の人から愛され、特有の名物通りとなり文化を創造している。国際市場は、貿易を通じて新しい物に最も早く接することができるところであり、中でも富平市場は中区一帯で一番古い伝統市場で、最近は夜市場ができ、新たに注目を浴びている。映画産業の発祥地である朝鮮キネマ株式会社をはじめ、多くの劇場があったところであり、その精神を引き継いだ釜山国際映画祭を記念する記念広場も残っている。様々なコンセプトを持つ面白い‘トッテギ市場’の探訪を始めよう。
集合場所 : 釜山総合観光案内所
釜山中区九徳路31(南浦洞4街18-2)
051-253-8253
アクセス : 釜山都市鉄道1号線南浦駅2番出口より約10メートル前進し、右側
01 BIFF広場
1996年から釜山国際映画祭が開催され造られた、象徴的な空間で、有名なスターや監督のハンドプリントが道路にはめこまれている。最初は「PIFF広場」と呼ばれていたが、釜山の表記が「PUSAN」からBUSANに変わったため、BIFF広場になった。チャガルチ市場から国際市場に行く通り道にあり、流動人口が多く、種ホットクのような「屋台グルメ」がたくさんある。映画祭は、初期には南浦洞の映画館街で上映されていたが、海雲台に映画の殿堂ができてからは関連行事の多くは海雲台地域で行われるようになった。現在は釜山劇場とテヨンシネマだけが残っている。
住所 : 釜山広域市中区BIFF広場路(南浦洞3街 15-1)
02 国際市場
モクチャコルモク、ヤング通り、マーケット通り、カントン市場、アリラン通り、ビンテージ通りなどがある南浦洞に位置した大規模な市場だ。ここは別名「トッテギ市場」とも呼ばれたが、「トッテギ」とは、中古品など様々な品物が卸売り、または秘密に売買されるなど、騒がしくて雑多な市場という意味だ。解放以後、日本人が帰国する際に風呂敷包みを競売にかけ、請負いに売ったことからこう呼ばれる。当時は運が良ければ、宝くじに匹敵するような財運を獲得する人もいたという。ビビン春雨やあずき粥、トッポキなど、屋台グルメの天国だ。
南浦駅2番出口
2番出口前の釜山総合観光案内所
住所 : 釜山広域市中区中区路(新昌洞4街)
03 宝水洞本屋通り
6.25戦争以降、西区には避難民の子どもたちの教育を担った青空教室がたくさんあった。この一帯は、古本屋が並び、本の入手が困難だった時代に、店先に並ぶ古本を読みながら学業を続けたという。初めは露店が集まっていたが、徐々に簡単な建物が数件建ち並び、通りは形成されていった。当時貧しく暮らしていた避難民や苦学を強いられた学生、知識人たちは大切に所持していた本を売ったり、質に出し、また、必要な時は本を安い値段で買い戻したりしながら学業を続けた。路地の中間には宝水洞本屋通り文化館があり、当時の状況を垣間見ることができる。
住所 : 釜山広域市中区チェッパンコルモクキル(本屋通り)(宝水洞1街)
04 富平カントン市場
富平市場とカントン市場の合成語で、昔からあった富平市場で韓国戦争(6.25戦争)以降に米軍部隊の補給品や缶詰などを売り始めたことから有名になった。粥屋やキムチ、塩辛、和え物、おでん類などを専門的に扱っている店が多くある。BIFF広場からチョッパルコルモク(豚足通り)を通って富平市場に至るまで、飲食店などがたくさんあり、2013年から富平カントン夜市を新たに開設し、一風変わった外国の食べ物が販売され、観光客にも人気の市場になった。
住所 : 釜山広域市中区中区路(富平洞2街18-5)
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