龍頭山に登り、釜山浦を眺める
01ボンア駐車場-02館守家-03光復路-04草梁倭館跡-05龍頭山-06釜山近代歴史館-07大覚寺
龍頭山に登り、釜山浦を眺める
龍頭山に登り、釜山浦を眺める
釜山は近くて遠い国である日本と長い間交流してきた地域である。朝鮮通信使を通じて日本人に韓国文化を伝え、貿易を通じて生活必需品を調達してきた。それだけではない、韓国領土に倭館を設置し日本人村まで作ったのである。倭館建設の際には韓国の民たちに賦役が課され、多額のお金がかけられた。いわば、朝鮮時代の日差し政策と考えられる。その当時の様子が一部残っている龍頭山公園一帯を眺めながら、日本人が暮らし始めて変貌を遂げた姿を確認してみよう。釜山の近現代史を通じて、韓国史を正しく見つめるきっかけになることだろう。
2コース 草梁倭館通り
集合場所:ロッテ百貨店光復店13階ロッテ展望台
釜山広域市中区中央大路2(中央洞7街20-1)
アクセス:釜山都市鉄道1号線南浦駅8番または10番出口を出て、正面にあるロッテ百貨店11階の屋上展望台(国旗掲揚台)
01ボンア駐車場
草梁倭館当時、船着き場があったところで、石垣が残っている。日本人の乗った船が釜山港に入港し、初めて踏んだ朝鮮の地であった。駐車場を境にしてその下は全て海だったという当時の様子を想像してみよう。現在はすぐ横に韓国初の住居と商業施設が入った複合百貨店である釜山デパートがある。
釜山広域市中区海関路11(東光洞1街6-2)
02館守屋
草梁倭館の頭である館守が住んでいた。当時は龍頭山を中心として東側が一番早く市街地として発達し始めたが、これは船をつける船着き場が近いためであった。日本人が船で入ってきて東側を中心に住み始め、館守屋を通って倭館に入ったと見られる。館守家があった場所には今も石の階段が残っている。
住所:釜山広域市中区大庁路126番路36(東光洞2街11-21)
03光復路
現在、車と人が往来している光復路はもともとは川だった。川が覆蓋される前は「松峴川」と呼ばれていて、1600年代までは、龍頭山や伏兵山から流れてきた川が、龍尾山の右側、すなわち影島大橋付近から草梁港へと注いいでいた。朝鮮後期の草梁倭館時代には倭館内を流れていた。1876年の開港後には日本人が住み始め、川岸に桜を植えたことから「桜川」と呼ばれたが、草梁倭館が日本人の公式専管居留地となり、人口が1万人以上に増え、川は汚れ悪臭が漂い、覆蓋の必要性が論じられた。その後、桜川を覆蓋し現在の光復通りが造られ、日本帝国時代には長手通または弁天町と呼ばれ、街の両側に2階建ての常設店舗がずらりと並ぶ繁華街になった。
住所:釜山広域市中区光復路(光復洞)
04草梁倭館跡
草梁倭館は日本と我が国の貿易において中心的役割を担った。龍頭山を囲むように形成された草梁倭館の中には、神社をはじめ、日本人の便益施設が多くあった。現在は、公園に登る3つの道が合う地点に「草梁倭館」という碑石があり、その昔、ここに草梁倭館があったということを示している。昔の地図を片手に、草梁倭館にどんな施設があったのか想像してみるのも楽しいだろう。
住所:釜山広域市中区龍頭山路37-55(光復洞2街2-2)
05龍頭山
龍頭山は海から上がってくる龍の頭の部分に似ていることから付けられた名前で、金毘羅神社や弁才天神社があり日本人の聖域となったが、解放後、神社は壊され、避難民のバラック集落となった。その後、1954年の龍頭山大火事によりバラックは全焼し、龍頭山は公園として新たに造成された。現在は、龍頭山を象徴する龍塔や釜山タワー、また様々な施設が設置されている。釜山タワーは、慶州仏国寺多宝塔と釜山の象徴である灯台をもとにデザインされたもので、釜山の東西南北を一望でき、天気が良い日には対馬まで見える。
住所:釜山広域市中区龍頭山路37-55(光復洞2街2-2)
06釜山近代歴史館
釜山の近現代史を垣間見ることができる歴史館で、もともと建物は日帝時代の収奪の象徴である東洋拓殖株式会社として建てられた。韓国戦争(6.25戦争)後はアメリカ文化院となり、現在は近代歴史館となっている。釜山の開港と埋立の歴史が良くわかる地図があり、様々な映像を通じて釜山の近代化の歴史をいろいろ学ぶことができる。
住所:釜山広域市中区大庁路104(大庁洞2街24-2)
07大覚寺
明治9年、東本願寺釜山別院という最初の日本寺院が建てられた。開化派の核心である劉大致(漢方医)が李東仁(奉恩寺の僧侶)の開化政策を諮問し、金玉均、朴泳孝、徐光範、尹致昊などの開化派40人と共に何度も日本を往来して橋頭堡を設けたという、近代朝鮮の開化に大きな足跡を残した歴史的な場所でもある。解放後は韓国政府に属し、韓国の寺院として建てられたのが現在の大覚寺である。
住所:釜山広域市中区光復中央路21(新昌洞1街6番地)
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