ユニバーサルフロンティア理論事始め・その２

　中性Ｂ中間子には特に安定した？崩壊を見せる黄金事象と呼ばれる崩壊様式が存在する。それはＪ/ΨＫs事象と呼ばれるものであって、スピン１のＪ/Ψ中間子と、もうひとつスピン０のＫs中間子とに割れる。さて特に安定した崩壊と書かせていただいたが私などがその言葉の内容の具体的意味について知る由もない。ひょっとして他とは異なるＣＰ破れの値を持っているのだろうかというのはちょっとした危惧であり、私の考案したＭユニバース粒子がどっしりとした安定を与えるのだろうかというのは大いなる楽しみである。
　その黄金事象以外にも中性Ｂ中間子の崩壊様式は100通り以上が存在し、その中にはΦＫs事象のように「１兆回のうち何回か」と言うような極めてレアな稀事象も存在する。先に、この一般向け科学雑誌（Newton2002年バックナンバーより）の記事を「変にプロフェッショナルな」と表現したのはΦＫs事象の数が統計を取るのには十分でないと思われるほど少数の間に、殊さらに広く一般に向けて発信されたからである。
　そのようなことは学会活動、それも秋の定例学会ではなくて、日常の活動の中であわただしく行われるはずの性質のことであるだろう。