ケーブルの自作を楽しまれる方向けの情報です。
今回は、最近注目を浴びているレコードブレーヤー用のバランス伝送対応フォノケーブルです。
応用範囲の広い「2芯シールドケーブル」を使って、バランス伝送対応の「RCA-XLRフォノケーブル」を作る際の結線方法を詳しくご説明いたします。
使用するプラグやケーブルは、前回の下記ブログをご参照ください。
2芯シールド線を使った各種ケーブルの結線方法(XLRケーブル、変換ケーブル編)
レコード再生におけるバランス伝送の利点については、下記のオルトフォンさんのページで詳しく説明されています。
<オルトフォンジャパン ホームページ>
フォノイコライザーについて Vol.5 バランス伝送編
さて、本題のケーブル結線方法です。
◎バランス伝送対応 RCA-XLRフォノケーブル
図はフォノイコライザー側が「2番HOT」の結線図です。
現在、バランス入力を持つフォノイコライザーは「2番HOT」が主流になっていますので、この結線で殆どの場合問題ありません。(詳しくはお使いの機器の取扱説明書でご確認ください)
また、実際に使用する場合には、図のケーブル接続にあるようにアース線が別に必要です。
これがないと、ハムノイズが盛大に出ますので、必ず用意して接続してください。
尚、ケーブル工房TSUKASAの『RCA-XLRフォノケーブル』は、「銅単線4芯+シールド」に加え、アース線とシールド線を一体化した特殊な構造となっており、アース線を別に用意する必要はありません。
ちなみに、MCカートリッジを使用した場合、レコードプレーヤーのRCA端子の出力信号は次のようになります。
<レコードプレーヤーのバランス出力(MCカートリッジ使用時)>
・RCA端子 HOT(中心):HOT信号(正相信号)
・RCA端子 GND(外側):COLD信号(逆相信号)
このバランス出力は「フローティングバランス」と言われており基準電圧の出力がありません。
基準電圧はフォノイコライザー側(または昇圧トランス側)で回路により作成し、バランス伝送を実現しています。
今回の結線方法の図が、ケーブルを自作される際の参考になれば幸いです。
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