ケーブル日和【オーディオケーブルの超マニアックなお話】

オーディオケーブルに関する超マニアックなお話を中心に、大好きでたまらないオーディオへの思いなどを書いていきます。

XLRケーブル、変換ケーブルの結線方法(2芯シールド線を使って)

2023年08月01日 | ケーブル自作・お役立ち情報

ケーブルの自作を楽しまれる方向けの情報です。

今回は応用範囲の広い「2芯シールドケーブル」を使って、次のケーブルを作る際の結線方法(芯線やシールドとプラグの接続方法)を詳しくご説明いたします。

<今回ご説明するケーブル結線方法>

(1)XLRケーブル[標準接続/クロス接続]

(2)XLR→RCA変換ケーブル(2番HOT用)

(3)XLR→RCA変換ケーブル(3番HOT用)

(4)RCA→XLR変換ケーブル(2番HOT用)

(5)RCA→XLR変換ケーブル(3番HOT用)

変換ケーブルについては、「シンプルな結線方法」と「音質を重視した結線方法」の2種類を説明しています。

また、CDプレーヤー等の出力機器は電子回路方式のXLR出力を想定しています。(最近は非常に少ないですが、トランス方式のXLR出力の場合は結線方法が異なります)

 

1.使用材料

使用する材料の種類は次の4つです。

(1) 2芯シールドケーブル

(2) RCAプラグ

(3) XLRプラグ(メス)

(4) XLRプラグ(オス)

 
2芯シールドケーブル、RCAプラグ、XLRプラグは多くの種類が市販されています。
音質の好みなどで気に入ったものをお選びいただければと思います。
 
 
2.プラグ写真
プラグを分解したところです。
芯線を接続する部分が見えています。
 
3.プラグのピン名称・番号
ケーブルの結線図に出てくるプラグのピン名称(RCAケーブル)とピン番号(XLRケーブル)です。

 

4.ケーブル結線方法

(1)XLRプラグ[標準接続/クロス接続]

 

(2)XLR→RCA変換ケーブル(2番HOT用)

 

(3)XLR→RCA変換ケーブル(3番HOT用)

 

(4)RCA→XLR変換ケーブル(2番HOT用)

 

(5)RCA→XLR変換ケーブル(3番HOT用)

 

今回はケーブルの種類ごとに、ケーブル本体「2芯+シールド」をどのようにプラグに接続したら良いかについて、詳しく説明いたしました。

変換ケーブルの「音質を重視した結線方法」は製作の手間も増えますが、シールド線に音楽信号が流れないため、音質的にはより有利となります。

尚、ケーブル工房TSUKASAの変換ケーブルは、基本的な考え方は「音質を重視した結線方法」と同じですが、ケーブル本体の構造が「銅単線4芯+シールド」のため、結線はさらに複雑になっています。

 

今回の結線方法の図が、ケーブルを自作される際の参考になれば幸いです。

 



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