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月明かりだけの暗い部屋のなかXANXUSは一人佇んでいた。
その部屋に見覚えはないが、どこか懐かしいような気がした。
高い窓から差し込む月光だけが唯一の明かりで、その月光を反射するように床に大きく丸い鏡が置いてあった。
ああ、コレは夢なんだなと超直感が告げていた。
月光を反射する鏡に吸い寄せられるように近づくと、そっとそれを覗き込んだ。
鏡の中には見知らぬ長髪の男がこちらを覗いていた。
不思議と嫌悪感も恐怖もなかった。
ただ、懐かしいとそう思った。
「お前は、誰だ?」
鏡の中の男が、ふっと笑った気がした。
手を伸ばして鏡に触れると、お互いの手が重なり合う。
『俺は・・・だ。』
「え?」
『お前の・・・・だ。』
頭に直接響くようなその声は、しかし肝心なところが聞き取れなかった。
ただじっとお互いを見つめていると、月に雲がかかり、部屋は真の闇に閉ざされた。
次に月が顔を出したとき、鏡にあの男は映っておらず、不思議そうにしている自分の顔が映し出されていた。
やがて目を覚ましたXANXUSは、夢の内容など覚えてはいなかったが、それは父の秘密の部屋で真実を知り、スクアーロに出会う数日前のこと。
その部屋に見覚えはないが、どこか懐かしいような気がした。
高い窓から差し込む月光だけが唯一の明かりで、その月光を反射するように床に大きく丸い鏡が置いてあった。
ああ、コレは夢なんだなと超直感が告げていた。
月光を反射する鏡に吸い寄せられるように近づくと、そっとそれを覗き込んだ。
鏡の中には見知らぬ長髪の男がこちらを覗いていた。
不思議と嫌悪感も恐怖もなかった。
ただ、懐かしいとそう思った。
「お前は、誰だ?」
鏡の中の男が、ふっと笑った気がした。
手を伸ばして鏡に触れると、お互いの手が重なり合う。
『俺は・・・だ。』
「え?」
『お前の・・・・だ。』
頭に直接響くようなその声は、しかし肝心なところが聞き取れなかった。
ただじっとお互いを見つめていると、月に雲がかかり、部屋は真の闇に閉ざされた。
次に月が顔を出したとき、鏡にあの男は映っておらず、不思議そうにしている自分の顔が映し出されていた。
やがて目を覚ましたXANXUSは、夢の内容など覚えてはいなかったが、それは父の秘密の部屋で真実を知り、スクアーロに出会う数日前のこと。
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