裸の王様

日常をダラッと垂れ流しております。
時折、マニアックな妄想も垂れ流していますのでご注意下さい。

対(落書き お題:対、SX、小ネタつき)

2007年09月28日 01時15分44秒 | REBORN(落書き)
月明かりだけの暗い部屋のなかXANXUSは一人佇んでいた。
その部屋に見覚えはないが、どこか懐かしいような気がした。
高い窓から差し込む月光だけが唯一の明かりで、その月光を反射するように床に大きく丸い鏡が置いてあった。

ああ、コレは夢なんだなと超直感が告げていた。

月光を反射する鏡に吸い寄せられるように近づくと、そっとそれを覗き込んだ。
鏡の中には見知らぬ長髪の男がこちらを覗いていた。
不思議と嫌悪感も恐怖もなかった。
ただ、懐かしいとそう思った。

「お前は、誰だ?」

鏡の中の男が、ふっと笑った気がした。
手を伸ばして鏡に触れると、お互いの手が重なり合う。

『俺は・・・だ。』

「え?」

『お前の・・・・だ。』

頭に直接響くようなその声は、しかし肝心なところが聞き取れなかった。
ただじっとお互いを見つめていると、月に雲がかかり、部屋は真の闇に閉ざされた。
次に月が顔を出したとき、鏡にあの男は映っておらず、不思議そうにしている自分の顔が映し出されていた。

やがて目を覚ましたXANXUSは、夢の内容など覚えてはいなかったが、それは父の秘密の部屋で真実を知り、スクアーロに出会う数日前のこと。


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