■憲法を日本人の手の届かないところに置いた96条の巧妙な罠
敗戦のどさくさに紛れて日本人に与えられた憲法は、これまで一度も国民に提案して承認を受けたことはない。
狡猾ともいえる96条の巧妙な罠にはめられているため改正は不可能に近い状態に置かれている。
大多数の日本人が改正を望んだとしても、衆参いずれかの国会議員のうちわずか1/3を超える議員が反対すればこれを国民に提案することすらできない。
憲法改正は少数の国会議員の手に握られ、大多数の国民の手の届かないところに置かれているのだ。
議員の中には日本人の敗戦利得者集団や日本弱体化を狙う近隣諸国民から支援を受けている議員も多い。
そのため、憲法を日本人の手に取り戻すには、維新の大業を成し終えた先人と同じ絶望に立ち向かうような赤心と覚悟が必要となる。
■日本人の安全と生存、名誉のためには憲法改正が必要である
軍事的占領下での日本国憲法公布から4年数か月後の昭和27年4月28日、サンフランシスコ講和条約によって日本は占領統治から解放された。
日本は占領統治の終了とともに新憲法を制定し、国家の理念と国民が進むべき理想を掲げるべきであった。
ところが、日本占領時代につくられた占領地域の住民が守るべき占領統治規範・日本国憲法がそのまま受け継がれ今日に至っている。
そのため、多くの弊害がじわりじわりと日本国・日本人を蝕んでいる。
いったい、日本国憲法を読んで日本人に生まれたことに誇りを感じる人がいるのだろうか。
知事や国会議員の中にも本名を使わずに外国人風の名前で選挙に当選している者がいることは衆人周知のとおりである。 これらは、日本人を外国人の下に置こうとする長年にわたる自虐史観による洗脳教育も影響している。
また、日本人・日本企業が数十年かけて築き上げた血と汗の結晶のような研究成果や技術を自分の地位とわずかな金のために違法に外国人に売り渡してしまう技術者を見ると、義を失って劣化した日本人の姿を感じるのである。
今の日本人に欠けているものは「覚悟」であると言われる。また犯罪や品性を欠く行いから矜持を失った日本人の姿を感じることも多い。
それらの淵源は、日本人を「諸国民」の下に置き名誉と誇りは与えないがおとなしくしていればたらふく食べさせてやろうという奴隷憲法にある。
この憲法は日本人から品性や徳といったものを失わせ、日本国をじわじわと滅ぼしてしまう腐臭を漂わせている。
憲法を改正しようとしている政治家や学者は、その鋭い感性からこの憲法の腐臭を感じ取っているのであろう。
どこからでもいい。どのような方法でもいい。この憲法を改正して腐臭を排除し、日本人のあるべき姿を取り戻さなければならない。
憲法は日本人の安全と生存を確かなものにするだけにとどまらず、日本人に生まれたことに誇りを感じさせるものでなければならない。
「奴隷憲法9条の秘密」
●著者 西森まさし 歴史研究家 昭和28年生まれ 立命館大学経済学部卒業
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