一、童(わらべ)は見たり 野なかの薔薇(ばら)
清(きよ)らに咲ける その色愛(め)でつ
飽(あ)かずながむ
紅(くれない)におう 野なかの薔薇
二、手折(たお)りて往(ゆ)かん 野なかの薔薇
手折らば手折れ 思出(おもいで)ぐさに
君を刺(さ)さん
紅におう 野なかの薔薇
三、童は折(お)りぬ 野なかの薔薇
折られてあわれ 清(きよ)らの色香(いろか)
永久(とわ)にあせぬ
紅におう 野なかの薔薇
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