瑞原唯子のひとりごと

足ながおじさん


足ながおじさん。1955年公開のミュージカル映画。金持ちのおじさんが孤児院にいた18歳の娘を匿名で支援する話。なんとなく自分の中では10歳くらいの女の子を支援するイメージだったけど、18歳だったんですね。しかも恋愛物だったとは…。でも全然ときめかなかったです。ストーリーが安直だし、登場人物にも魅力を感じなかった。共感できないというか理解できないというか。

ジュリーは支援してもらう条件として月一回手紙を書くことになってたんだよね。なのにそれに返事を求めるのは図々しすぎないか。もちろん返事が来るかもと期待したり返事が来なくて寂しがったりするのはいいと思う。人間だもの。でもそれを支援者本人にぶつけて返事をよこせというのは違うんじゃないかと。そしてジュリーの気持ちもイマイチ伝わってこないというか。大学に彼氏がいて、でも足ながおじさん(金持ち)に惹かれて、ルームメイトの伯父(金持ち)にも惹かれて…って何かモヤッとする。実は足ながおじさん=ルームメイトの伯父でした! ハッピーエンド! と言われてもなぁ。そもそも会ったことも話したこともない足ながおじさんのどこに惹かれたのか。援助してくれて贈り物してくれただけやん。

ジャーヴィスは衝動のまま深く考えずに行動するタイプ。ジュリーのことも孤児院で見かけて気に入って養子にするとか言い出して。まわりにたしなめられて匿名で支援することになったけど、それも気まぐれだったようで。月一回の手紙を要求したのはジャーヴィスじゃないのか? なんで2年も読まずに放置していたのか。そして読めと言われて読んだら好きになったあげく結婚するとか言い出すし。でも友人にたしなめられたらろくに話もせずに延々と逃げまわり。最後はなぜかハッピーエンドになってしまったけども。結局、相手のことを思いやれない幼稚なひとなんだろうなぁ。いい大人なのに。何歳なんですかね? 50歳くらい? まあ分別のある大人なら、つきあってもいない現役大学生にいきなり求婚しようとしないわな。それも自分の支援している子に。

この二人が互いにどういうところに惹かれたのかが伝わってこない。まあダンスは上手かったが…。

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