瑞原唯子のひとりごと

戦場のメリークリスマス


ジャワ島の日本軍俘虜収容所を描いた話。

人間性をゆがめてしまうのは戦場なのか組織なのか。個人的にはヨノイやハラたちの心情が今ひとつ理解しがたく、何とも言えないモヤモヤした気持ち悪さばかりが残った。日本軍による横暴で野蛮な仕打ちが描かれていて、悪趣味という言葉で片付けてはいけないんだろうけど、切腹や生き埋めなどかなり悪趣味な映像に仕上がってる。これもまた戦争の暗部のひとつということか。昭和にもなってまだ切腹とかあったんですかね。

いちばん響いたのはセリアズの回想シーンかもしれない。弟を外せるのに外さなかった罪悪感をずっと抱き続けているのは、繊細なひとだったからだろう。そもそも学校のわけのわからないしごきのような伝統行事が気持ち悪い。閉鎖的な階級社会だとこういうのが生まれやすいんだと思う。俘虜収容所と通ずるところがあるのかも。

あと滑舌が悪いひとが多いのかどうにも聞き取りづらくて…英語だと字幕がついているのでわかるけど、日本語の会話は半分くらいしかわからない。そのせいでストーリーも理解しづらかったというのもある。日本語にも字幕をつけてくれと切実に思ってしまった。

テーマ曲は有名なので観る前から知ってた。テーマ曲とタイトルしか知らなかったときは、せつなくてちょっと素敵な話を勝手にイメージしてたんだけど、そんな素敵な話ではないということはそのうちに何となく知った感じ。曲はフィギュアスケートでもちょいちょい使われてますが、皆さん映画をイメージしての演技なのか、単純に曲のイメージだけの演技なのか気になる。

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