リメンバー・ミー。2018年公開のディズニー長編アニメ映画。メキシコの「死者の日」をモチーフにした話。さすがディズニーというか、終わってみると過不足なくきっちり計算して組み立てられていることがわかる。そしてきちんと面白い。わたしとしてはわかりやすすぎて若干物足りないかなと感じるけど、子供向けとしては文句なしだと思う。ミゲルの歌もとても良かった。すごく上手いんだけどテクニックをひけらかす感じのない素直な歌声で、聴いていてすっと入ってくる。ミゲルのご先祖様がガチクズだとわかったときはテンション上がった(笑)。どうなるんだろうとわくわくした(笑)。でも人違いでしたね…そりゃディズニーアニメですもんね…。ちゃんと音楽の才能があって家族を愛しているひとがご先祖様でよかったなと思いつつ、若干ガッカリもしてしまった。あと、死者の国でも生前の格差が引き継がれるんだなと思うとせつなくなった。家族が多くて幸せだったひとや有名人なんかだと、いつまでも覚えてくれていて長く死者の国にとどまれる。でも疎まれて虐待されて亡くなった幼い子供や、天涯孤独で寂しく生きてきたひとなんだかと、あっというまに忘れ去られて二度目の死を迎えてしまう。そういうことなんだよね。真面目に考えることじゃないんだけど考えてしまって、やりきれなくなった。まあ家族が何よりも大切という価値観に基づいているから仕方がない。メキシコがそういう価値観ということなんでしょうかね。