瑞原唯子のひとりごと

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

2018年5月10日
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密。録画してあったのを見ました。実在の数学者アラン・チューリングの物語。情報工学を学んだ人間なら誰でも知っているくらいの人物で、もちろん私もチューリングマシンの人として知ってたんだけど、どういう人柄でどういう人生を送ったかは知らなかったです。同性愛者で、同性愛の罪で逮捕され、半ば強制的にホルモン治療されて、あげく自殺したなんて、当然だけど教本には載ってなかったよ。コンピュータの礎を築いた功労者のひとりなのに、何よりイギリスにとっては戦争を終結に導いた大恩人なのに、何たる仕打ち…当時は同性愛が違法だったんだから仕方ないといえばそうなんだけどさ。死後恩赦が与えられたのはいいにしても2013年ってごく最近じゃないか…遅すぎない…? 子供のころに好きだったクリストファーの名前をマシンにつけてたのがせつない。ずっと好きだったんだろうね。告白の手紙を書いて待っていたら結核で亡くなったって、そりゃ引きずる…。ただ、ジョーンとは互いに人間として好意を持っていたし尊敬もしていただろうし、結婚したらいい関係が築けていたんじゃないかな。婚約破棄する羽目になって残念。ジョーンを危険から遠ざけるためにあえて憎まれるように仕向けたあたり、大切に思っていたことが窺える。アランの意図に後日にでも気付いてくれてたらいいんだけど。しかし、アランが同性愛者だって周囲の人間にはわりとバレバレだったんだね。何でだろう?

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